SSDストレージ プールにはさまざまな利点がありますが、SSDストレージ プールと専用SSDのどちらを使用するかを決定する際には、考慮すべき制限事項がいくつかあります。
SSDストレージ プールは、2つ以上のFlash Poolアグリゲートにキャッシュを提供する場合にのみ効果を発揮します。SSDストレージ プールには次の利点があります。
SSDストレージ プールは、2つ以上のFlash PoolアグリゲートでパリティSSDを共有できるため、パリティに必要なSSDの全体的な割合が下がります。
ストレージ プールはHAペアによって所有されるため、HAパートナーのいずれかに所有される1つのスペアが、必要に応じてSSDストレージ プール全体のスペアとして機能します。
SSDが提供するハイパフォーマンスによって、HAペアの両方のコントローラからのアクセスがサポートされます。
SSDストレージ プールを使用する際のこのような利点について、以下の欠点も含めて、その利用コストと比較する必要があります。
1つのSSDの損失が、そのパーティションに含まれるすべてのRAIDグループに影響します。この場合、影響を受けるSSDを含むSSDストレージ プールからキャッシュが割り当てられているすべてのFlash Poolアグリゲートで、1つ以上のRAIDグループが再構築されます。
Flash Poolキャッシュのサイジングが適切でないと、共有しているFlash Poolアグリゲート間のキャッシュで競合が発生する可能性があります。このリスクは、適切なサイジングとQoS管理によって緩和できます。
ストレージをストレージ プールに追加すると、そのストレージ プールから容量が割り当てられているすべてのFlash Poolキャッシュのサイズが増大します。追加容量の配分方法は指定できません。