イベントベースの保持(EBR)機能の使用

ONTAP 9.3以降では、SnapLockのEvent Based Retention(EBR;イベントベースの保持)機能を使用して、特定のイベントの発生後にファイルを保持する期間を定義できます。

開始する前に

タスク概要

イベント保持ポリシーは、イベント発生後のファイルの保持期間を定義します。このポリシーは、単一のファイルに適用することも、ディレクトリ内のすべてのファイルに適用することもできます。

ComplianceモードまたはEnterpriseモードのボリュームを使用できます。

注: EBRポリシーは、リーガル ホールド中のファイルには適用できません。

高度な使用方法については、Compliant WORM Storage Using NetApp SnapLockを参照してください。

Compliant WORM Storage Using NetApp SnapLock

EBRを使用した既存のWORMファイルの保持期間の延長

EBRは、既存のWORMファイルの保持期間を延長する場合に便利です。たとえば、会社の規定で、従業員が源泉徴収の選択を変更した場合に、変更後3年間は従業員のW-4レコードを変更不可能な状態で保管するように定められているとします。さらに、従業員の退職後はW-4レコードを5年間保管するように定めた規定もあります。

この場合は、保持期間を5年間に設定したEBRポリシーを作成しておきます。従業員が退職した(イベント)時点でそのEBRポリシーを従業員のW-4レコードに適用すれば、保持期間を延長することができます。この方法は保持期間を手動で延長するよりも通常は簡単であり、関連するファイルが大量にある場合に特に便利です。

手順

  1. EBRポリシーを作成します。snaplock event-retention policy create -vserver SVM_name -name policy_name -retention-period retention_period

    次のコマンドは、vs1に保持期間を10年に設定したEBRポリシーemployee_exitを作成します。

    cluster1::>snaplock event-retention policy create -vserver vs1 -name employee_exit -retention-period 10years
  2. EBRポリシーを適用します。snaplock event-retention apply -vserver SVM_name -name policy_name -volume volume_name -path path_name

    次のコマンドは、vs1のEBRポリシーemployee_exitをディレクトリd1内のすべてのファイルに適用します。

    cluster1::>snaplock event-retention apply -vserver vs1 -name employee_exit -volume vol1 -path /d1