一般的なFlexCacheの導入

FlexCacheボリュームは一般に読み取り負荷の高いワークロードに使用されます。クラスタにFlexCacheボリュームを配置すると、頻繁にアクセスされるデータ(ホット オブジェクト)のパフォーマンスが向上します。また、FlexCacheボリュームを配置して複数のクラスタ間にデータを分散させることで、WANのレイテンシを低減できます。

FlexCacheを導入できるシステムは、AFF、FAS、またはONTAP Selectです。ONTAP 9.6以降では、Cloud Volumes ONTAPでもFlexCacheの導入がサポートされています。

ホット ボリュームのパフォーマンス向上

LAN環境では、FlexCacheボリュームが元のボリュームと同じクラスタに配置されます。FlexCacheボリュームは、元のボリュームと同じSVMにも別のSVMにも配置できます。

FlexCacheボリュームは、CPU負荷の高いワークロードを対象に、ビジー状態のファイルサーバから作業をオフロードしてシステム リソースを解放するために使用されます。複数のFlexCacheボリュームに対応する複数のマウント ポイントを使用すると、データ アクセスの負荷がすべてのキャッシング システム間で共有されるため、ネットワーク レイテンシが低減されます。このようなLAN環境では、過負荷状態のストレージ システムのワークロードが軽減されます。

クラスタ間のデータ配信

WAN環境では、FlexCacheボリュームがデータセンターから離れた、元のボリュームとは別のクラスタに配置されます。クライアントからデータが要求されると、FlexCacheボリュームは使用頻度の高いデータをキャッシュして、エンド ユーザが迅速に情報にアクセスできるようにします。このようなWAN環境では、リモート クライアントの平均アクセス時間が短縮されます。

FlexCacheボリュームは、リモート オフィスにできるだけ近い場所に配置されます。クライアント要求は、明示的にFlexCacheボリュームに転送されます。キャッシュに有効なデータがある場合は、そのデータが直接クライアントに提供されます。キャッシュにデータがない場合は、元のシステムからWAN経由でデータが取得されてFlexCacheボリュームにキャッシュされ、クライアントに提供されます。