FlexCacheボリュームを使用したデータ アクセスの高速化

FlexCacheボリュームは、元のボリュームの一部のデータのみを格納するボリュームです。FlexCacheボリュームは、元のボリュームと同じクラスタにも別のクラスタにも配置できます。元のボリュームのデータへのアクセスを提供しますが、すべてのデータがFlexCacheボリュームに含まれている必要はありません。

ONTAP 9.5では、元のボリュームはFlexVol、FlexCacheボリュームはFlexGroupボリュームです。元のボリュームでは、NFSv3、NFSv4、SMB/CIFSの各プロトコルがサポートされます。FlexCacheボリュームではNFSv3プロトコルのみがサポートされます(ONTAP 9.5)。

ONTAP 9.7以降では、FlexGroupボリュームもソース ボリュームとしてサポートされます。

クライアントから要求されたデータがFlexCacheボリュームに格納されている場合は、FlexCacheボリュームが読み取り要求を直接処理します。それ以外の場合は、元のボリュームからデータを取得して格納してから、クライアント要求を処理します。以降、同じデータに対する読み取り要求はFlexCacheボリュームから直接提供されます。初回の要求後は、データをネットワーク経由で転送したり、負荷の高いシステムから提供したりする必要がないため、同じデータへのアクセスが繰り返される環境ではパフォーマンスが向上します。

FlexCacheボリュームを使用すると、データ アクセスを高速化したり、アクセス頻度の高いボリュームのトラフィック負荷を軽減することができます。FlexCacheボリュームを使用すると、元のボリュームにアクセスせずに直接データを使用できるため、特にクライアントが同じデータに繰り返しアクセスする場合に読み取りパフォーマンスが向上します。したがって、FlexCacheを使用すると、大量の読み取り処理が発生するシステム負荷に対処できます。

書き込み処理は元のボリュームで行われます。