FlexGroupボリュームの自動プロビジョニング

FlexGroupボリュームは自動でプロビジョニングすることができます。ONTAPでアグリゲートが自動的に選択され、FlexGroupボリュームが作成されて設定されます。アグリゲートは最適なパフォーマンスになるようにベストプラクティスに基づいて選択されます。

開始する前に

クラスタの各ノードにアグリゲートが少なくとも1つ必要です。

注: ONTAP 9.5でFabricPoolのFlexGroupボリュームを作成するには、各ノードにFabricPoolであるアグリゲートが少なくとも1つ必要です。

タスク概要

ONTAPは、各ノードから使用可能なスペースが大きい順に2つのアグリゲートを選択してFlexGroupボリュームを作成します。使用可能なアグリゲートが2つない場合は、ノードごとに1つのアグリゲートを使用してFlexGroupボリュームが作成されます。

手順

  1. FlexGroupボリュームをプロビジョニングします。
    対象 使用するコマンド
    ONTAP 9.2以降 volume create -vserver svm_name -volume fg_vol_name –auto-provision-as flexgroup -size fg_size [–encrypt true] [-qos-policy-group qos_policy_group_name] [-support-tiering true]

    ONTAP 9.5以降では、オールSSDアグリゲートのみを使用するFlexGroupボリュームをFabricPoolに作成できます。FlexGroupボリュームをFabricPoolに自動でプロビジョニングするには、-support-tieringパラメータをtrueに設定する必要があります。FabricPoolではボリューム ギャランティを常にnoneに設定する必要があります。FlexGroupボリュームには、階層化ポリシーと階層化の最小クーリング期間も指定できます。

    ディスクおよびアグリゲートの管理

    ONTAP 9.3以降では、FlexGroupボリュームにスループットの上限(最大QoS)を指定して、FlexGroupボリュームが消費するパフォーマンス リソースを制限できます。ONTAP 9.4以降では、FlexGroupボリュームにスループットの下限(最小QoS)とアダプティブQoSを指定できます。

    パフォーマンス管理

    ONTAP 9.2以降では、-encryptパラメータをtrueに設定することで、FlexGroupボリュームで暗号化を有効にすることができます。暗号化されたボリュームを作成するには、ボリューム暗号化ライセンスとキー管理ツールをインストールしておく必要があります。
    注: 暗号化はFlexGroupボリュームの作成時に有効にする必要があります。既存のFlexGroupボリュームで暗号化を有効にすることはできません。
    保存中のデータを暗号化
    ONTAP 9.1 volume flexgroup deploy -vserver svm_name -size fg_size
    sizeパラメータで、FlexGroupボリュームのサイズ(KB、MB、GB、TB、またはPB)を指定します。

    次の例は、ONTAP 9.2で400TBのFlexGroupボリュームをプロビジョニングする方法を示しています。

    cluster-1::> volume create -vserver vs0 -volume fg –auto-provision-as flexgroup -size 400TB 
    Warning: The FlexGroup "fg" will be created with the following number of constituents of size 25TB: 16. 
    The constituents will be created on the following aggregates: aggr1,aggr2
    Do you want to continue? {y|n}: y
    [Job 34] Job succeeded: Successful

    次の例は、スループットの上限が設定されたQoSポリシー グループを作成してFlexGroupボリュームに適用する方法を示しています。

    cluster1::> qos policy-group create -policy group pg-vs1 -vserver vs1 -max-throughput 5000iops
    cluster-1::> volume create -vserver vs0 -volume fg –auto-provision-as flexgroup -size 400TB -qos-policy-group pg-vs1
    Warning: The FlexGroup "fg" will be created with the following number of constituents of size 25TB: 16. 
    The constituents will be created on the following aggregates: aggr1,aggr2
    Do you want to continue? {y|n}: y
    [Job 34] Job succeeded: Successful

    次の例は、FabricPool内のアグリゲートで400TBのFlexGroupボリュームをプロビジョニングする方法を示しています(ONTAP 9.5)。

    cluster-1::> volume create -vserver vs0 -volume fg –auto-provision-as flexgroup -size 400TB -support-tiering true -tiering-policy auto
    Warning: The FlexGroup "fg" will be created with the following number of constituents of size 25TB: 16. 
    The constituents will be created on the following aggregates: aggr1,aggr2
    Do you want to continue? {y|n}: y
    [Job 34] Job succeeded: Successful
    クラスタのノードごとに8つのコンスティチュエントで構成されるFlexGroupボリュームが作成されます。コンスティチュエントは、各ノードの最も大きい2つのアグリゲートに均等に分散されます。

    AFFシステムの場合を除いて、FlexGroupボリュームはスペース ギャランティがvolumeに設定されて作成されます。AFFシステムでは、スペース ギャランティがnoneに設定されてFlexGroupボリュームが作成されます。

  2. オプション: FlexGroupボリュームをジャンクション パスにマウントします。volume mount -vserver vserver_name -volume vol_name -junction-path junction_path
    cluster1::> volume mount -vserver vs0 -volume fg2 -junction-path /fg2

終了後の操作

クライアントからFlexGroupボリュームをマウントします。

ONTAP 9.6以前のバージョンでは、Storage Virtual Machine(SVM)でNFSv3とNFSv4の両方が設定されている場合、クライアントからのFlexGroupボリュームのマウントが失敗することがあります。その場合は、クライアントからFlexGroupボリュームをマウントする際に、NFSバージョンを明示的に指定する必要があります。

# mount -t nfs -o vers=3 192.53.19.64:/fg2 /mnt/fg2
# ls /mnt/fg2
file1  file2