イメージがインストールされたUSBフラッシュ ドライブを使用して、交換用ブート メディアにシステム イメージをインストールできます。ただし、この手順ではvarファイルシステムをリストアする必要があります。
開始する前に
次のデータを含む、FAT32にフォーマットされたUSBフラッシュ ドライブが必要です。
- HAペアのシステムの場合は、ネットワーク接続が必要です。
- スタンドアロン システムの場合はネットワーク接続は必要ありませんが、varファイルシステムをリストアしたあとにリブートが必要になります。
手順
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コントローラ モジュールの端をシャーシの開口部に合わせ、コントローラ モジュールをシステムに半分までそっと押し込みます。
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ケーブル マネジメント デバイスを再び取り付け、必要に応じてシステムにケーブルを再接続します。
ケーブルを再接続する際は、メディア コンバータ(SFP)も取り付け直してください(メディア コンバータを取り外した場合)。
- USBフラッシュ ドライブをコントローラ モジュールのUSBスロットに挿入します。
USBフラッシュ ドライブは、USBコンソール ポートではなく、USBデバイス用のラベルが付いたスロットに取り付けてください。
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コントローラ モジュールをシステムの奥まで押し込み、カム ハンドルの位置がUSBフラッシュ ドライブに干渉していないことを確認します。カム ハンドルを強く押し込んでコントローラ モジュールを装着し、カム ハンドルを閉じ、取り付けネジを締めます。
ノードは、シャーシに完全に取り付けられるとすぐにブートを開始します。
- 「Starting AUTOBOOT press Ctrl-C to abort...」というメッセージが表示されたらCtrl+Cキーを押し、ブート プロセスを中断してLOADERプロンプトで停止します。
このメッセージが表示されない場合は、Ctrl+Cキーを押し、メンテナンス モードでブートするオプションを選択します。次に、haltコマンドを実行してLOADERプロンプトを表示します。
- シャーシに1台のコントローラが搭載されているシステムの場合は、電源を再接続して電源装置の電源をオンにします。
システムがブートを開始し、LOADERプロンプトで停止します。
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LOADERプロンプトでネットワーク接続タイプを設定します。
- リカバリ イメージをブートします。boot_recovery ontap_image_name.tgz
注: image.tgzファイルの名前がimage.tgz以外(boot_recovery 9_4.tgzなど)である場合は、boot_recoveryコマンドにそのファイル名を追加する必要があります。
システムがブートしてブート メニューが表示され、ブート イメージ名の入力を求められます。
- USBフラッシュ ドライブにあるブート イメージ名を入力します。image_name.tgz
image_name.tgzがインストールされると、正常なノードからバックアップ構成(varファイルシステム)をリストアするよう求められます。
- varファイルシステムをリストアします。
システム構成 |
操作 |
ネットワーク接続あり |
- バックアップ構成をリストアするよう求められたら、「y」と入力します。
- 正常なノードをadvanced権限レベルに設定します。set -privilege advanced
- バックアップのリストア コマンドを実行します。system node restore-backup -node local -target-address impaired_node_IP_address
- ノードをadminレベルに戻します。set -privilege admin
- リストアした構成を使用するかどうかを尋ねられたら、「y」と入力します。
- ノードをリブートするよう求められたら、「y」と入力します。
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ネットワーク接続なし |
- バックアップ構成をリストアするよう求められたら、「n」と入力します。
- プロンプトが表示されたら、システムをリブートします。
- 表示されたメニューから[Update flash from backup config](同期フラッシュ)オプションを選択します。
更新を続行するかどうかを尋ねられたら、「y」と入力します。
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- ONTAP 9.4では環境変数の設定が保持されますが、変数が正しく設定されているかどうかを確認することを推奨します。
- ノードにLOADERプロンプトを表示します。
- printenvコマンドを使用して、環境変数の設定を確認します。
- 環境変数が正しく設定されていない場合は、setenv environment_variable_name changed_valueコマンドを使用して設定を変更します。
- saveenvコマンドを使用して変更を保存します。
- ノードをリブートします。
- 次の手順は、システム構成によって異なります。
システムの構成 |
操作 |
スタンドアロン構成 |
ノードがリブートしたらシステムの使用を開始できます。 |
HAペア |
障害ノードに「Waiting for Giveback...」というメッセージが表示されたら、正常なノードからギブバックを実行します。
- 正常なノードからギブバックを実行します。storage failover giveback -ofnode partner_node_name
これにより、障害ノードのアグリゲートおよびボリュームの所有権を正常なノードから障害ノードに戻すプロセスが開始されます。
- storage failover show-givebackコマンドを使用して、ギブバック処理の進捗を監視します。
- ギブバック処理が完了したら、storage failover showコマンドを使用して、HAペアが正常でテイクオーバーが可能であることを確認します。
- storage failover modifyコマンドを使用して自動ギブバックを無効にした場合は、自動ギブバックをリストアします。
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