新しいNVMEMバッテリを取り付けたら、診断を実行する必要があります。
開始する前に
システムレベルの診断を開始するには、システムにLOADERプロンプトが表示されている必要があります。
タスク概要
診断手順のコマンドは、すべてコンポーネントを交換するノードから実行します。
手順
- 作業をするノードにLOADERプロンプトが表示されていない場合は、次の手順を実行します。
- 表示されるメニューからメンテナンス モード オプションを選択します。
- ノードがメンテナンス モードでブートしたら、ノードを停止します。halt
コマンドを実行したら、システムが
LOADERプロンプトで停止するまで待ちます。
重要: ブート プロセス中に、以下のプロンプトに対しては「
y」と入力できます。
- HA構成でメンテナンス モードに切り替えたときに表示される、正常なノードが停止したままであることの確認を求めるプロンプト。
- LOADERプロンプトで、システムレベルの診断用に特別に設計されたドライバにアクセスします。boot_diags
ブート プロセス中、メンテナンス モードのプロンプト(*>)が表示されるまではプロンプトに対して「y」と入力できます。
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NVMEMメモリの診断を実行します。sldiag device run -dev nvmem
- NVMEMバッテリの交換が原因でハードウェアの問題が発生していないことを確認します。sldiag device status -dev nvmem -long -state failed
テストに成功した場合は、プロンプトに戻ります。失敗があった場合、そのステータスがすべて表示されます。
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前述の手順の結果に応じて、次に進みます。
システムレベルの診断のテスト結果 |
操作 |
失敗なしで完了した場合 |
- ステータス ログを消去します。sldiag device clearstatus
- ログが消去されたことを確認します。sldiag device status
次のデフォルトの応答が表示されます。
SLDIAG: No log messages are present.
- メンテナンス モードを終了します。halt
ノードにLOADERプロンプトが表示されます。
- LOADERプロンプトからノードをブートします。bye
- ノードを通常動作に戻します。
ノードの構成 |
操作 |
HAペア |
ギブバックを実行します。storage failover giveback -ofnode replacement_node_name 注: 自動ギブバックを無効にした場合は、storage failover modifyコマンドで再度有効にします。
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2ノードMetroCluster構成 |
次の手順に進みます。 MetroClusterスイッチバック手順は、交換プロセスの次のタスクで実行します。
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スタンドアロン構成 |
次の手順に進みます。 対処は不要です。
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これで、システムレベルの診断が完了しました。
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いくつかのテストが失敗した場合 |
問題の原因を特定します。
- メンテナンス モードを終了します。halt
コマンドの実行後、システムがLOADERプロンプトで停止するまで待機します。
- シャーシ内のコントローラ モジュールの数に応じて、電源装置をオフにするか、オンのままにします。
- シャーシ内にコントローラ モジュールが2つある場合は、他のコントローラ モジュールに電力を供給するために、電源装置をオンのままにします。
- シャーシ内にコントローラ モジュールが1つしかない場合は、電源装置をオフにして電源から取り外します。
- システムレベルの診断を実行するための考慮事項をすべて確認するとともに、ケーブルがしっかりと接続されているか、ハードウェア コンポーネントがストレージ システムに適切に取り付けられているかを確認します。
- 対象となるコントローラ モジュールをブートし、ブート メニューを表示するためのプロンプトが表示されたらCtrl-Cを押してブートを中断します。
- メニューから、メンテナンス モードでのブートを選択します。
- 次のコマンドを入力して保守モードを終了します。halt
コマンドの実行後、システムがLOADERプロンプトで停止するまで待機します。
- システムレベルの診断テストを再実行します。
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