ディスクドライブに障害が発生すると、ストレージ システムでは、障害が発生したディスクドライブを示す警告メッセージがシステム コンソールに記録されます。また、オペレータ用ディスプレイ パネルの障害LEDと、障害ディスクドライブの障害LEDの両方が点灯します。システムの電源をオンにしたまま、内蔵ディスクドライブ(コントローラ モジュールに搭載されているディスクドライブ)をホットスワップできます。
タスク概要
ディスクのホットスワップ方法は、ディスクドライブの使用方法によって異なります。正しい手順を使用すると、不要なAutoSupport通知が生成されないように設定できます。状況によっては、Storage Encryptionを使用するディスクドライブでは、ホットスワップの前後に追加の手順が必要になる場合があります。
ONTAP 9 Disks and Aggregates Power Guide
ONTAP 9 NetApp Encryption Power Guide
複数のディスクドライブを交換する場合は、ストレージ システムがそれぞれの新しいディスクを認識できるようにするため、障害が発生した各ディスクドライブを取り外してから交換用ディスクドライブを挿入するまで1分間待機する必要があります。
注: 取り外し、取り付け、持ち運びなど、ディスクドライブを扱うときは常に両手で作業してください。
手順
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自身の適切な接地対策を行います。
- システムの前面からベゼルをそっと取り外します。
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システム コンソールの警告メッセージと、ディスクドライブで点灯している障害LEDから、障害が発生しているディスクドライブを特定します。
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ディスクドライブの前面にあるリリース ボタンを押します。
ストレージ システムに応じて、リリース ボタンがディスクドライブの上側の面にある場合と、左側の面にある場合があります。
たとえば、次の図は、ディスクドライブの上側の面にリリース ボタンがあるディスクドライブを示しています。

ディスクドライブのカム ハンドルが部分的に開き、ディスクドライブがミッドプレーンから外れます。
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カム ハンドルを完全に引き下げて、ミッドプレーンからディスクドライブを取り外します。
- ディスクドライブを少しスライドさせて、ディスクを安全にスピン ダウンできるようにします。これには1分程度かかる場合があります。その後、両手でディスクドライブをディスク シェルフから取り外します。
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カム ハンドルを開いた状態で、交換用ディスクドライブをディスク シェルフ スロットに挿入し、ディスクドライブが動かなくなるまでしっかりと押し込みます。
注: 新しいディスクドライブを挿入する前に、10秒以上待ってください。Tこれにより、システムはディスクドライブが取り外されたことを認識できます。
注: ディスクドライブを挿入するときは両手を使いますが、ディスク キャリアの下側にむき出しになっているディスクドライブ ボードには手を置かないでください。
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ディスクドライブがミッドプレーン完全に収まり、カチッという音がして固定されるまで、ハンドルを閉じます。
ディスクドライブの前面に揃うように、カム ハンドルをゆっくりと閉じてください。
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別のディスクドライブを交換する場合は、手順3~8を繰り返します。
- ベゼルを再び取り付けます。
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障害のある部品は、キットに付属するRMA指示書に従ってネットアップに返却してください。
RMA番号を確認する場合や、交換手順についてサポートが必要な場合は、テクニカル サポートにお問い合わせください。ネットアップ サポートにアクセスするか、日本国内サポート用電話番号:国内フリーダイヤル0066-33-123-265または0066-33-821-274(国際フリーフォン800-800-80-800も使用可能)までご連絡ください。