ストレージ移動時のアップグレードの準備

ストレージを移動してアップグレードする場合、その準備として、元のノードからライセンス情報を収集し、ネットワーク設定を計画し、アップグレードに関するAutoSupportメッセージを送信し、システムIDを記録し、メールボックスを削除し、ノードの電源を切り、シャーシを取り外す必要があります。

手順

  1. system license showコマンドを使用して元のノードのライセンス情報を表示し、記録します。
  2. 元のノードでStorage Encryptionを使用し、新しいノードに暗号化対応ディスクがある場合は、元のノードのディスクにキーが正しく設定されていることを確認します。
    1. storage encryption disk showコマンドを使用して、自己暗号化ディスク(SED)に関する情報を表示します。
    2. 製造元以外のセキュアID(非MSID)キーが関連付けられているディスクがある場合は、storage encryption disk modifyコマンドを使用してMSIDキーに変更します。
  3. 元のノードのポートとLIFの設定情報を記録します。
    表示する情報 入力する内容
    シェルフ、各シェルフ内のディスク数、フラッシュ ストレージの詳細、メモリ、NVRAM、ネットワーク カード system node run -node node_name sysconfig
    クラスタ ネットワーク、ノード管理LIF network interface show -role cluster,node-mgmt
    物理ポート network port show -node node_name -type physical
    フェイルオーバー グループ network interface failover-groups show -vserver vserver_name
    注: クラスタ全体ではないフェイルオーバー グループの名前とポートを記録します。
    VLANの設定 network port vlan show -node node_name
    注: 各ネットワーク ポートとVLAN IDのペアを記録します。
    インターフェイス グループの設定 network port ifgrp show -node node_name -instance
    注: インターフェイス グループの名前と割り当てられているポートを記録します。
    ブロードキャスト ドメイン network port broadcast-domain show
    IPspaceの情報 network ipspace show
  4. アップグレードするそれぞれの新しいノードについて、デフォルトのクラスタ ポート、データ ポート、およびノード管理ポートに関する情報を取得します。
  5. 必要に応じて、元のノードのネットワーク ブロードキャスト ドメインの設定を調整して、新しいノードのネットワーク ブロードキャスト ドメインとの互換性を確保します。network port broadcast-domain modify
  6. インターフェイス グループにVLANが設定されている場合は、VLANを削除します。network port vlan delete -node node_name -port ifgrp -vlan-id VLAN_ID
  7. 元のノードにインターフェイス グループが設定されている場合は、インターフェイス グループに割り当てられているポートを削除します。network port ifgrp remove-port -node node_name -ifgrp ifgrp_name -port port_name
  8. 元の各ノードからAutoSupportメッセージを送信して、アップグレードしたことをテクニカル サポートに通知します。system node autosupport invoke -node node_name -type all -message "Upgrading node_name from platform_original to platform_new"
  9. 元の各ノードでハイアベイラビリティまたはストレージ フェイルオーバーを無効にします。
    構成 入力する内容
    2ノードクラスタ
    1. cluster ha modify -configured false
    2. storage failover modify -node node_name -enabled false
    3ノード以上のクラスタ storage failover modify -node node_name -enabled false
  10. 元のノードが2ノードMetroCluster構成に含まれる場合は、ストレージとクライアント アクセスをスイッチオーバーしてルート アグリゲートを修復します。
    1. metrocluster showコマンドを使用してMetroClusterのステータスを確認し、自動スイッチオーバーが実行されたかどうかを確認します。
    2. 自動スイッチオーバーが実行されていない場合は、metrocluster switchoverコマンドを使用して、正常なノードから計画的スイッチオーバー処理を実行します。
    3. サバイバー クラスタからmetrocluster heal-phase aggregatesコマンドを使用して、データ アグリゲートを再同期します。
    4. metrocluster heal-phase root-aggregatesコマンドを使用して、ルート アグリゲートを修復します。
    5. デスティネーション クラスタでmetrocluster operation showコマンドを使用して、修復処理が完了していることを確認します。
  11. ノードをリブートします。system node reboot -node node_name
    リブート プロセス中にクォーラム チェックを行わないようにするには、-ignore-quorum-warningsオプションを使用します。
  12. リブート プロセスを中断するよう求めるプロンプトが表示されたら、Ctrl+Cキーを押してブート メニューを表示します。
  13. ブート メニューから、[(5) Maintenance mode boot]を選択しメンテナンス モードにアクセスします。
    パートナー ノードがダウンしているか、パートナー ノードでテイクオーバーが手動で無効になっていることの確認を求めるメッセージが表示されることがあります。この場合、「yes」を入力して続行できます。
  14. メンテナンス モードでディスクの所有者情報を取得し、元の各ノードのシステムIDを記録します。disk show -v
    システムIDは、元のノードのディスクを新しいノードにディスクを割り当てるときに必要となります。
    *> disk show -v
    Local System ID: 118049495
    DISK    OWNER               POOL    SERIAL NUMBER          HOME
    ----    -----               ----    -------------          ----
    0a.33   node1 (118049495)   Pool0   3KS6BN970000973655KL   node1 (118049495)
    0a.32   node1 (118049495)   Pool0   3KS6BCKD000097363ZHK   node1 (118049495)
    0a.36   node1 (118049495)   Pool0   3KS6BL9H000097364W74   node1 (118049495)
    ...
    
  15. FCまたはCNAポートを設定している場合は、設定をメンテナンス モードで表示します。ucadmin show
    あとで参照できるように、コマンドの出力を記録しておく必要があります。
    *> ucadmin show
    Current Current Pending   Pending
    Adapter Mode    Type      Mode    Type    Status
    ------- ------- --------- ------- ------- ------
    0e      fc      initiator -       -       online
    0f      fc      initiator -       -       online
    0g      cna     target    -       -       online
    0h      cna     target    -       -       online
    ...
    
  16. メンテナンス モードで、元のノードのメールボックスをすべて削除します。mailbox destroy local
    次のようなメッセージが表示されます。
    Destroying mailboxes forces a node to create new empty mailboxes, which 
    clears any takeover state, removes all knowledge of out-of-date plexes and 
    mirrored volumes, and will prevent management services from going online in
    2-node cluster HA configurations.
    Are you sure you want to destroy the local mailboxes?
  17. メールボックスを削除することを確認します。y
    次のようなメッセージが表示されます。
    .............Mailboxes destroyed
    Takeover On Reboot option will be set to ON after the node boots.
    This option is ON by default except on setups that have iSCSI or FCP license.
    Use "storage failover modify -node <nodename> -onreboot false" to turn it OFF.
    
    *>
  18. メンテナンス モードを終了します。halt
  19. 元のノードの電源をオフにし、電源からケーブルを抜きます。
  20. すべてのケーブルにラベルを付けて元のノードから取り外します。
  21. 元のノードを格納しているシャーシを取り外します。