Elementストレージ クラスタのマルチテナント ネットワークを使用すると、別々の論理ネットワークに属する複数のクライアント間のトラフィックをレイヤ3のルーティングなしで1つのElementストレージ クラスタに接続できます。
ストレージ クラスタへの各接続は、VLANタギングを使用してネットワーク スタック内で分離されます。
マルチテナント仮想ネットワークのセットアップの前提条件
- ストレージ ノードで仮想ネットワークに割り当てるクライアント ネットワークIPアドレスのブロックを特定しておく必要があります。
- すべてのストレージ トラフィックのエンドポイントとして使用するクライアント ストレージ ネットワークIP(SVIP)アドレスを特定しておく必要があります。
仮想ネットワークの処理手順
- AddVirtualNetworkメソッドを使用して、入力したIPアドレスを一括でプロビジョニングします。
仮想ネットワークを追加すると、クラスタでは次の手順が自動的に実行されます。
- 各ストレージ ノードに仮想ネットワーク インターフェイスが作成されます。
- 各ストレージ ノードに、仮想SVIPを使用してルーティングできるVLANアドレスが割り当てられます。
- ノードのリブート後も、各ノードのVLAN IPアドレスは維持されます。
- 仮想ネットワーク インターフェイスおよびVLANアドレスが割り当てられたら、クライアント ネットワーク トラフィックを仮想SVIPに割り当てることができます。