管理ノードのバージョンが10.xの場合、10.xから11.xにアップグレードすることはできません。代わりに、ここに記載する移行手順を使用して、新しく導入した11.1の管理ノードに10.xから設定をコピーします。現在の管理ノードが11.0以降の場合は、この手順は省略してください。Elementソフトウェアを10.3以降から11.xにアップグレードするには、管理ノード11.0または11.1と最新のHealthToolsが必要です。
手順
- VMware vSphereインターフェイスで、管理ノード11.1 OVAを導入し、電源を投入します。
- 管理ノードのVMコンソールを開きます。ターミナル ユーザ インターフェイス(TUI)が起動します。TUIを使用して新しい管理者のIDを作成し、パスワードを割り当てます。
- 管理ノードのTUIで、新しいIDとパスワードを使用して管理ノードにログインし、動作を確認します。
- vCenterまたは管理ノードのTUIで、管理ノード11.1のIPアドレスを取得し、ポート9443でこのIPアドレスにアクセスして管理ノードUIを開きます。
https://<mNode 11.1 IP address>:9443
- vSphereで、を選択します。旧バージョンの場合、最初のメニューは[NetApp SolidFire Configuration]です。
- をクリックします。
- 確認のために[Yes]をクリックします。[mNode Status]フィールドに[Not Configured]と表示されることを確認します。
注:[mNode Settings]タブに初めてアクセスした場合、[mNode Status]フィールドに[UP]ではなく[Not Configured]と表示され、を選択できないことがあります。ブラウザの表示を更新すると、 [mNode Status]フィールドの表示は[UP]に変わります。
- vSphereからログアウトします。
- Webブラウザで、管理ノードの登録ユーティリティ(https://<mNode 11.1 IP address>:9443)を開き、[QoSSIOC Service Management]を選択します。
- QoSSIOCの新しいパスワードを設定します。
注:デフォルトのパスワードはsolidfireです。新しいパスワードを設定するには、このパスワードが必要です。
- [vCenter Plug-in Registration]タブをクリックします。
- [Update Plug-in]を選択します。
- 必要な値を入力します。作業が終了したら、[UPDATE]をクリックします。
- vSphereにログインし、を選択します。
- をクリックします。
- 管理ノードのIPアドレス、ユーザID(ユーザ名はadmin)と登録ユーティリティの[QoSSIOC Service Management]タブで設定したパスワード、およびvCenterのユーザIDとパスワードを入力します。
vSphereで、[mNode Settings]タブの[mNode Status]に[UP]と表示され、管理ノード11.1がvCenterに登録されたことを確認します。
- 管理ノードの登録ユーティリティ(https://<mNode 11.1 IP address>:9443)で、[QoSSIOC Service Management]からSIOCサービスを再起動します。
- 1分間待ってから、タブを確認します。[mNode Status]に[UP]と表示されていることを確認してください。
ステータスが[DOWN]の場合は、/sf/packages/sioc/app.propertiesに対する権限を確認します。ファイル所有者に読み取り、書き込み、および実行の権限が必要です。正しい権限は-rwx------です。
- SIOCプロセスが開始され、[mNode Status]に[UP]と表示されることを確認したら、管理ノードでsf-hci-nmaサービスのログを確認します。エラー メッセージが記録されていないことを確認してください。
- (管理ノード11.1の場合のみ)root権限で管理ノード バージョン11.1にSSH接続し、次のコマンドを使用してNMAサービスを開始します。
# systemctl enable /sf/packages/nma/systemd/sf-hci-nma.service
# systemctl start sf-hci-nma
- vCenterから、ドライブの削除、ドライブの追加、またはノードのリブートを実行します。これにより、ストレージ アラートがトリガーされてvCenterで報告されます。アラートが生成されれば、NMAシステム アラートは想定どおりに機能しています。
- ONTAP SelectがvCenterに設定されている場合は、前の管理ノードの.ots.propertiesファイルをバージョン11.1の/sf/packages/nma/conf/.ots.propertiesファイルにコピーしてNMAでONTAP Selectアラートを設定し、systemctl restart sf-hci-nmaコマンドを使用してNMAサービスを再起動します。
- journalctl -f | grep -i otsコマンドを使用してログを表示し、ONTAP Selectが動作していることを確認します。
- 次の手順でAIQを設定します。
- 管理ノード バージョン11.1にSSH接続し、/sf/packages/collectorディレクトリに移動します。
- 次のコマンドを実行します。
sudo ./manage-collector.py --set-username netapp --set-password --set-mvip <MVIP>
- プロンプトが表示されたら、管理ノードUIのパスワードを入力します。
- 次のコマンドを実行します。
./manage-collector.py --get-all
sudo systemctl restart sfcollector
- sfcollectorログで動作していることを確認します。
- vSphereで、タブの[mNode Status]に[UP]と表示されることを確認します。
- NMAからシステム アラートとONTAP Selectアラートが報告されていることを確認します。
- すべての動作が想定どおりであることを確認したら、管理ノード10.xのVMをシャットダウンして削除します。