障害が発生したSolidFireシャーシの交換

ファン、CPU、またはDual Inline Memory Module（DIMM）に障害が発生した場合や、過熱やブート プロセスの問題を解決する場合には、シャーシの交換が必要になることがあります。NetApp Elementソフトウェア ユーザ インターフェイス（UI）のクラスタ障害や、シャーシの前面ランプのアンバーの点滅は、シャーシの交換が必要な可能性があることを示しています。作業を続行する前に、ネットアップ サポートに問い合わせる必要があります。

1. 障害が発生したシャーシのサービス タグを確認し、交換用シャーシを注文したときにネットアップ サポートで登録したケースの番号とシリアル番号が一致していることを確認します。
   サービス タグは、シャーシの前面で確認できます。

   次の図に、サービス タグの例を示します。
   
   

   注: 上記の図は一例です。ハードウェア モデルによっては、サービス タグの正確な位置が異なる場合があります。
2. キーボードとモニタを障害が発生したシャーシの背面に接続します。
3. シャーシの情報をネットアップ サポートに確認します。
4. シャーシの電源を切ります。
5. シャーシ前面のドライブと背面のケーブルにラベルを付けます。
   注: Fibre Channelノードの前面にはドライブがありません。
6. 電源装置とケーブルを取り外します。
7. ドライブを慎重に取り外し、静電気保護された平らな場所に置きます。
   注: Fibre Channelノードがある場合は、この手順を省略できます。
8. ハードウェア モデルに応じて、ラッチを押すか、蝶ネジを緩めてシャーシを取り外します。
   障害が発生したシャーシは、梱包してネットアップに返送する必要があります。
9. オプション: レールを取り外し、交換用シャーシに同梱されていた新しいレールを取り付けます。
   既存のレールを再利用することもできます。既存のレールを再利用する場合は、この手順を省略できます。
10. 交換用シャーシをレール上にスライドさせます。
11. ストレージ ノードの場合は、障害が発生したシャーシからドライブを取り外し、交換用シャーシに差し込みます。
    注: ドライブは、障害が発生したシャーシと同じスロットに差し込む必要があります。
12. 電源装置を取り付けます。
13. 電源ケーブル、および1GbEケーブルと10GbEケーブルを元のポートに差し込みます。
    交換用シャーシの10GbEポートに、Small Form-Factor Pluggable（SFP）トランシーバが差し込まれている場合があります。その場合は、10GbEポートにケーブルを接続する前に、これらを取り外す必要があります。
14. ノードでRTFIプロセスを実行する必要がないと判断した場合は、ノードをブートし、ターミナル ユーザ インターフェイス（TUI）が表示されるまで待ちます。手順16に進み、UIを使用してノードを追加したときに、クラスタがノードを自動的に再更新できるようにします。
15. オプション: ネットアップ サポートでUSBキーによるノードの再更新が推奨されている場合は、次の手順を実行します。
    1. シャーシの電源をオンにします。RTFIキーのイメージでブートします。
    2. 最初の画面で、「Y」を入力してストレージ ノードを更新します。
    3. 2番目の画面で、ハードウェアの健全性チェックに「N」を入力します。
       RTFIスクリプトによってハードウェア コンポーネントの問題が検出されると、コンソールにエラーが表示されます。エラーが表示された場合は、ネットアップ サポートにお問い合わせください。RTFIプロセスが完了すると、ノードはシャットダウンします。
    4. USBスロットからUSBキーを取り外します。
    5. 新たに更新されたノードをブートし、TUIが表示されるまで待ちます。
16. TUIからネットワークとクラスタの情報を設定します。
    設定手順については、NetApp Elementソフトウェア ユーザ ガイドを参照してください。また、ネットアップ サポートにお問い合わせいただくこともできます。
17. クラスタのTUIを使用して、新しいノードをクラスタに追加します。
18. 障害が発生したシャーシを梱包して返送します。
    返送用ラベルは、ネットアップ サポートにより提供されます。