SolidFireストレージ クラスタでは、サービス品質(QoS)パラメータをボリューム単位で指定できます。QoSを定義する3つの設定可能なパラメータであるMin IOPS、Max IOPS、およびBurst IOPSを使用して、IOPS(1秒あたりの入出力)で測定されるクラスタ パフォーマンスを保証することができます。
注: SolidFire Active IQにはQoSに関する推奨ページがあり、QoSの最適な設定とセットアップに関するアドバイスを提供します。
各IOPSパラメータの定義は次のとおりです。
- Min IOPS
- ストレージ クラスタがボリュームに提供する平常時の最小IOPS。ボリュームに設定されたMin IOPSは、そのボリュームに対して最低限保証されるパフォーマンス レベルです。パフォーマンスがこのレベルを下回ることはありません。
- Max IOPS
- ストレージ クラスタがボリュームに提供する平常時の最大IOPS。クラスタのIOPSレベルが非常に高い場合も、IOPSパフォーマンスはこのレベル以下に抑えられます。
- Burst IOPS
- 短時間のバースト時に許容される最大IOPS。ボリュームがMax IOPS未満で動作している間は、バースト クレジットが蓄積されます。パフォーマンス レベルが非常に高くなって最大レベルに達した場合、ボリュームでIOPSの短時間のバーストが許容されます。
- Elementソフトウェアでは、IOPS使用率が低い状態でクラスタが稼働しているときにBurst IOPSが使用されます。
個々のボリュームは、蓄積したバースト クレジットを使用して、一定の「バースト期間」中はMax IOPSを最大でBurst IOPSレベルまで一時的に超過することができます。ボリュームのバースト時間は最大で60秒です。クラスタの容量にバーストに対応できるだけの余力があることが条件になります。
ボリュームは、Max IOPS未満で動作している1秒ごとに、1秒分のバースト クレジットを蓄積します(最大60秒)。
Burst IOPSには2つの制限があります。
- ボリュームは、蓄積したバースト クレジット数と同じ秒数だけMax IOPSを超過できます。
- ボリュームがMax IOPSの設定を超えた場合は、Burst IOPSの設定によって制限されます。つまり、バースト時のIOPSがボリュームのBurst IOPSの設定を超えることはありません。
- Effective Max Bandwidth
- 最大帯域幅は、(QoS曲線に基づく)IOPSにIOサイズを掛けて計算されます。
例:
QoSパラメータをMin IOPS = 100、Max IOPS = 1000、Burst IOPS = 1500に設定した場合、パフォーマンスの品質は次のようになります。