NAS Bridgeを適切に使用するには、NFSおよびSMBクライアント、NAS Bridgeノード(NAS Bridge仮想アプライアンス)、StorageGRID Webscaleオブジェクト ストレージ システム、DNSおよびNTPサーバなど、NAS Bridgeストレージ環境を構成するコンポーネントを理解しておく必要があります。

- ストレージ クライアント
- ストレージ ネットワーク内のクライアントは、NFSまたはSMBプロトコルを使用してNAS Bridgeノードにアクセスします。NAS Bridgeのエクスポートまたは共有にマウントされると、クライアントは標準のファイルサーバのネットワーク ドライブに直接接続されているように見えます。
- NAS Bridgeノード
- NAS Bridgeノードは、VMware ESXiで実行されている仮想マシンとして導入されます。ノードは、フロントエンドとバックエンドでプロトコルを次のように変換します。
- クライアント プロトコルからNAS Bridge(NFSまたはSMB)
- NAS BridgeからStorageGRID Webscale(S3 API)
- StorageGRID Webscale
- StorageGRID Webscaleは、冗長性、耐障害性、拡張性を提供するオブジェクト ストレージ システムです。NAS Bridge環境では、各S3バケットに、単一のファイルシステムのクライアント データとネームスペース情報が保持されます。各バケットは、NAS Bridgeによって、NFSエクスポートまたはSMB共有として公開されます。クライアント データは変更されずに取り込まれ、格納されるため、StorageGRID Webscale内のクライアント データには、直接S3プロトコルを使用してアクセスすることもできます。
- ネットワーク サービス
- NAS Bridgeは、ストレージ ネットワークに統合されると、ネットワーク ディレクトリとタイム サービスに依存します。DNSサーバとNTPサーバの両方が必要です。両サービスは、スタンドアロンのDNSサーバとNTPサーバを使用して提供することも、Active Directoryサーバを使用して提供することもできます。
- 管理Webユーザ インターフェイス
- NAS Bridgeノードは、サポートされているブラウザを使用してアクセスできるWebユーザ インターフェイスを提供します。ユーザ インターフェイスの機能は、構成、メンテナンス、レポートのコンポーネントにグループ分けされ、ページの上部にあるボタンを使用してアクセスできます。