ILMルールでの取り込み時間または最終アクセス時間の使用

特定の日付に取り込まれた、または最後にアクセスされたオブジェクトにのみILMルールを適用する場合は、高度なフィルタを使用できます。取り込み時間または最終アクセス時間をILMルールの参照時間として使用することもできます。たとえば、過去1カ月間に表示されたオブジェクトをローカル ストレージ ノードに残しておき、最近表示されていないオブジェクトをオフサイトの場所に移動することができます。

タスク概要

高度なフィルタとして取り込み時間または最終アクセス時間を使用する場合は、目的の時刻と日付をUnixエポックからのマイクロ秒数に変換する必要があります。

高度なフィルタまたは参照時間として最終アクセス時間を使用する場合は、S3バケットに対して最終アクセス日時の更新を有効にしておく必要があります。

注:最終アクセス日時の更新はSwiftコンテナでは常に有効ですが、S3バケットではデフォルトで無効になっています。
次の表は、最終アクセス時間が有効または無効な場合それぞれについて、バケット内のすべてのオブジェクトに適用される動作をまとめたものです。
要求のタイプ 最終アクセス時間が無効な場合の動作(デフォルト) 最終アクセス時間が有効な場合の動作
最終アクセス日時の更新 ILM評価キューへのオブジェクトの追加 最終アクセス日時の更新 ILM評価キューへのオブジェクトの追加
オブジェクト、およびそのアクセス制御リストまたはメタデータの読み出し要求 × ×
オブジェクト メタデータの更新要求
バケット間でのオブジェクトのコピー要求
  • ×(ソース コピー)
  • ○(デスティネーション コピー)
  • ×(ソース コピー)
  • ○(デスティネーション コピー)
  • ○(ソース コピー)
  • ○(デスティネーション コピー)
  • ○(ソース コピー)
  • ○(デスティネーション コピー)
マルチパート アップロードの完了要求 ○(アセンブルされたオブジェクト) ○(アセンブルされたオブジェクト) ○(アセンブルされたオブジェクト) ○(アセンブルされたオブジェクト)

手順

  1. 高度なフィルタとして取り込み時間または最終アクセス時間を使用する場合は、フィルタで使用するUTC日時を決定します。
    ローカル タイム ゾーンからUTCへの変換が必要な場合があります。
  2. UTC日時をUnixエポックからのマイクロ秒数に変換します。
    たとえば、Linuxのコマンド プロンプトからdateを実行します。
    # date -d '2015-03-14 00:00:00 UTC' +%s000000
    14262912000000
  3. 高度なフィルタまたは参照時間として最終アクセス時間を使用する場合は、そのルールで指定された各S3バケットに対して最終アクセス日時の更新を有効にします。
    テナント管理インターフェイスまたはテナントAPIを使用して、S3バケットに対して最終アクセス日時の更新を有効にすることができます。手順については、『テナント管理者ガイド』を参照してください。
    注意:最終アクセス日時の更新を有効にすると、特に小さなオブジェクトを含むシステムのパフォーマンスが低下する可能性があります。パフォーマンスへの影響が発生するのは、オブジェクトが読み出されるたびにStorageGRID Webscaleで以下の追加手順が実行されるためです。
    • 新しいタイムスタンプでオブジェクトを更新する
    • 現在のILMルールとポリシーに照らしてオブジェクトが再評価されるように、ILMキューにオブジェクトを追加する