TSMテープ ストレージ プールとディスク ストレージ プールの定義

アーカイブ ノードはディスク ストレージ プールに書き込みます。コンテンツをテープにアーカイブするには、コンテンツをテープ ストレージ プールに移動するようにディスク ストレージ プールを設定する必要があります。

タスク概要

1台のTSMサーバに対し、Tivoli Storage Managerでテープ ストレージ プールとディスク ストレージ プールを定義する必要があります。ディスク プールを定義したら、ディスク ボリュームを作成してディスク プールに割り当てます。TSMサーバでディスクのみのストレージを使用する場合、テープ プールは必要ありません。

テープ ストレージ プールを作成する前に、TSMサーバでいくつかの手順を完了しておく必要があります。具体的には、テープ ライブラリを作成し(テープ ライブラリ内には少なくとも1本のドライブが必要)、 サーバからライブラリへのパスとサーバからドライブへのパスを定義してから、ドライブのデバイス クラスを定義します。これらの手順の詳細は、サイトのハードウェア構成とストレージ要件によって異なります。詳細については、TSMのドキュメントを参照してください。

以下にこの手順の概要を記載します。ご使用のサイトの要件は導入の要件に応じて異なることに注意してください。設定の詳細および手順については、TSMのドキュメントを参照してください。

注:以下のコマンドを実行するには、管理者権限を使用してサーバにログオンし、dsmadmcツールを使用する必要があります。

手順

  1. テープ ライブラリを作成します。
    define library tapelibrary libtype=scsi

    tapelibraryはテープ ライブラリの任意の名前です。libtypeの値はテープ ライブラリのタイプによって異なります。

  2. サーバからテープ ライブラリへのパスを定義します。
    define path servername tapelibrary srctype=server desttype=library device=lib-devicename
    • servername はTSMサーバの名前です。
    • tapelibrary は定義したテープ ライブラリの名前です。
    • lib-devicename はテープ ライブラリのデバイス名です。
  3. ライブラリ用のドライブを定義します。
    define drive tapelibrary drivename
    • drivename はドライブに指定する名前です。
    • tapelibrary は定義したテープ ライブラリの名前です。

    ハードウェア構成によっては、ドライブを追加で設定しなければならない場合があります (たとえば、1つのテープ ライブラリからの入力が2つあるファイバチャネル スイッチにTSMサーバが接続されている場合は、入力ごとにドライブを定義します)。

  4. サーバから定義したドライブへのパスを定義します。
    define path servername drivename srctype=server desttype=drive library=tapelibrary device=drive-dname
    • drive-dname はドライブのデバイス名です。
    • tapelibrary は定義したテープ ライブラリの名前です。

    テープ ライブラリ用に定義したドライブごとに、drivenamedrive-dnameを変更してこの手順を繰り返します。

  5. ドライブのデバイス クラスを定義します。
    define devclass DeviceClassName devtype=lto library=tapelibrary format=tapetype
    • DeviceClassName はデバイス クラスの名前です。
    • lto はサーバに接続されているドライブのタイプです。
    • tapelibrary は定義したテープ ライブラリの名前です。
    • tapetype はテープ タイプです(例:ultrium3)。
  6. ライブラリのインベントリにテープ ボリュームを追加します。
    checkin libvolume tapelibrary

    tapelibrary は定義したテープ ライブラリの名前です。

  7. プライマリ テープ ストレージ プールを作成します。
    define stgpool SGWSTapePool DeviceClassName description=description collocate=filespace maxscratch=XX
    • SGWSTapePool はアーカイブ ノードのテープ ストレージ プールの名前です。テープ ストレージ プールには(TSMサーバが想定する命名規則に沿ってさえいれば)任意の名前を指定できます。
    • DeviceClassName はテープ ライブラリのデバイス クラス名です。
    • description はストレージ プールの説明です。query stgpoolコマンドを使用してTSMサーバに表示できます。たとえば、「Tape storage pool for the Archive Node」などです。
    • collocate=filespace は、TSMサーバが同じファイル スペースのオブジェクトを1つのテープに書き込む必要があることを指定します。
    • XX は次のいずれかです。
      • テープ ライブラリ内の空のテープの数(アーカイブ ノードだけがライブラリを使用している場合)。
      • StorageGRID Webscaleシステム用に割り当てられているテープの数(テープ ライブラリが共有されている場合)。
  8. TSMサーバで、ディスク ストレージ プールを作成します。TSMサーバの管理コンソールで、次のように入力します。
    define stgpool SGWSDiskPool disk description=description maxsize=maximum_file_size nextstgpool=SGWSTapePool highmig=percent_high lowmig=percent_low
    • SGWSDiskPool はアーカイブ ノードのディスク プールの名前です。ディスク ストレージ プールには(TSMが想定する命名規則に沿ってさえいれば)任意の名前を選択できます。
    • description はストレージ プールの説明です。query stgpoolコマンドを使用してTSMサーバに表示できます。たとえば、「Disk storage pool for the Archive Node」などです。
    • maximum_file_size を指定すると、このサイズよりも大きいオブジェクトはディスク プールにキャッシュされずにテープに直接書き込まれます。maximum_file_sizeを10GBに設定することを推奨します。
    • nextstgpool=SGWSTapePool は、ディスク ストレージ プールをアーカイブ ノード用に定義したテープ ストレージ プールと関連付けます。
    • percent_high は、ディスク プールからテープ プールへのコンテンツの移行を開始する値(パーセント)を設定します。データがすぐに移行されるように、percent_highを0に設定することを推奨します。
    • percent_low は、テープ プールへの移行を停止する値(パーセント)を設定します。ディスク プールが空になるように、percent_lowを0に設定することを推奨します。
  9. TSMサーバで、1個または複数のディスク ボリュームを作成してディスク プールに割り当てます。
    define volume SGWSDiskPool volume_name formatsize=size
    • SGWSDiskPool はディスク プール名です。
    • volume_name はTSMサーバ上のボリュームの完全パスです(例:/var/local/arc/stage6.dsm)。テープへの転送に備えて、ディスク プールのコンテンツがこのボリュームに書き込まれます。
    • size はディスク ボリュームのサイズ(MB)です。

    たとえばテープ ボリュームの容量が200GBの場合、ディスク プールのコンテンツで1つのテープを使い切るようなディスク ボリュームを1個作成するには、sizeの値を200000に設定します。

    ただし、TSMサーバがディスク プール内の各ボリュームに書き込むことができるため、小さいサイズのディスク ボリュームを複数作成する方がよい場合もあります。たとえばテープ サイズが250GBの場合、10GB(10000)のディスク ボリュームを25個作成します。

    TSMサーバは、ディスク ボリューム用にディレクトリ内のスペースを事前に割り当てます。この処理は、完了までに時間(200GBのディスク ボリュームの場合は3時間以上)がかかることがあります。