ノード導入時およびグリッド設定時に、3つのネットワークがどのように使用されるかを理解しておく必要があります。
ノードを最初に導入するときは、ノードをグリッド ネットワークに接続して、ノードがプライマリ管理ノードにアクセスできるようにする必要があります。グリッド ネットワークが分離されている場合は、グリッド ネットワークの外部からアクセスして設定とインストールを実行できるように、プライマリ管理ノードで管理ネットワークを設定できます。グリッド ネットワークにゲートウェイが設定されている場合は、導入時にそれがノードのデフォルト ゲートウェイになります。これにより、グリッドを設定する前に、別々のサブネットにあるグリッド ノードがプライマリ管理ノードと通信できるようになります。
導入されたノードは、グリッド ネットワークを使用してプライマリ管理ノードに登録されます。登録されると、グリッド管理インターフェイス、Pythonスクリプトconfigure-storagegrid.py、またはインストールAPIを使用して、グリッドを設定し、登録済みのノードを承認できるようになります。グリッド設定時に、複数のグリッド サブネットを設定することができます。グリッドの設定が完了すると、グリッド ネットワーク ゲートウェイを経由するこれらのサブネットへの静的ルートが各ノードに作成されます。必要に応じて、NTPサーバを含むサブネット、あるいはグリッド管理インターフェイスまたはAPIへのアクセスを必要とするサブネットを、グリッド サブネットとして設定することもできます。
ノード承認プロセスでは、管理ネットワーク、クライアント ネットワーク、またはその両方を使用するようにノードを設定できます。クライアント ネットワークを使用するようにノードを設定すると、グリッドの設定手順が完了したときに、そのノードのデフォルト ゲートウェイがグリッド ネットワークからクライアント ネットワークに切り替わります。
作成するネットワーク | 動作 | 推奨する設定 |
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グリッド ネットワークのみ | グリッド、管理、クライアントの各トラフィックすべてがグリッド ネットワークを経由します。グリッド ネットワーク ゲートウェイがノードのデフォルト ゲートウェイになります。 | |
グリッド ネットワークと管理ネットワーク | グリッドとクライアントのトラフィックがグリッド ネットワークを経由します。管理トラフィックは管理ネットワークを経由します。グリッド ネットワーク ゲートウェイがノードのデフォルト ゲートウェイになります。 | |
グリッド ネットワークとクライアント ネットワーク(管理ネットワークなし) | ノードが導入されると、グリッド ネットワーク ゲートウェイがノードのデフォルト ゲートウェイになります。設定時に、グリッド管理インターフェイスおよびNTPサーバへのアクセスを提供するサブネットをグリッド ネットワークとして組み込む必要があります。グリッドの設定手順が完了すると、クライアント ネットワーク ゲートウェイがノードのデフォルト ゲートウェイになります。 | NTPとインストーラ クライアントが、グリッド ネットワークとクライアント ネットワークの両方を経由してアクセスできるようにします。 または NTP、インストーラ クライアント、またはその両方のサブネットをグリッド ネットワークとして追加します。 |
3つのネットワークすべて(グリッド、管理、クライアント) | ノードが導入されると、グリッド ネットワーク ゲートウェイがノードのデフォルト ゲートウェイになります。グリッド管理インターフェイスおよびNTPサーバへのアクセスを提供するサブネットを、設定時にグリッド ネットワークに組み込むか、管理ネットワークのサブネットとして組み込む必要があります。グリッドの設定手順が完了すると、クライアント ネットワーク ゲートウェイがノードのデフォルト ゲートウェイになります。 | NTPとインストーラ クライアントが、グリッド ネットワークとクライアント ネットワークの両方を経由してアクセスできるようにします。 または NTP、インストーラ クライアント、またはその両方のサブネットをグリッド ネットワークとして追加します(これにより明示的なルートが作成されます)。 または NTPおよびインストーラ クライアントのサブネットを管理ネットワーク外部サブネット リスト(AESL)に追加します。 |
クライアント ネットワーク(あとで作成) | グリッド管理インターフェイスおよびNTPサーバへのアクセスを提供するサブネットを、グリッド ネットワークまたは管理サブネットとして組み込む必要があります。クライアント ネットワーク ゲートウェイがノードのデフォルト ゲートウェイになります。 | NTPとインストーラ クライアントが、グリッド ネットワークとクライアント ネットワークの両方を経由してアクセスできるようにします。 または NTP、インストーラ クライアント、またはその両方のサブネットをグリッド ネットワークとして追加します(これにより明示的なルートが作成されます)。 または NTPおよびインストーラ クライアントのサブネットをAESLに追加します。 |