IP変更ツールを使用して、1つ以上のノードのネットワーク設定を変更できます。グリッド ネットワークの設定の変更、または管理 / クライアント ネットワークの追加、変更、削除を行うことができます。
開始する前に
- サービス ラップトップが必要です。
- Passwords.txtファイルが必要です。
Linux:管理ネットワークまたはクライアント ネットワークに初めてグリッド ノードを追加していて、(インストールの推奨事項または「既存のノードへのインターフェイスの追加」の手順に従って)ノード構成ファイルのADMIN_NETWORK_TARGETまたはCLIENT_NETWORK_TARGETを事前に設定していない場合は、ここで設定する必要があります。
ノード構成ファイルの詳細については、使用しているLinuxオペレーティング システムの『インストール ガイド』を参照してください。
OpenStack:ネットワーク上のノードのIPアドレス / マスクを追加または変更する場合は、IP変更時のOpenStackのポート構成に関するセクションに記載されているように、仮想マシンのポート構成を更新する必要があります。
タスク概要
任意のネットワーク上の1つ以上のノードのIPアドレス、マスク、またはゲートウェイを変更できます。クライアント ネットワークまたは管理ネットワークからノードを追加または削除することもできます。
手順
- サービス ラップトップから、プライマリ管理ノードにログインします。
- 次のコマンドを入力します:ssh admin@primary_Admin_Node_IP
- Passwords.txtファイルに含まれているパスワードを入力します。
- 次のコマンドを入力してrootに切り替えます:su -
- Passwords.txtファイルに含まれているパスワードを入力します。
rootとしてログインすると、プロンプトが$から#に変わります。
- 次のコマンドを入力してIP変更ツールを起動します。 change-ip
- プロンプトでプロビジョニング パスフレーズを入力します。
メイン メニュー画面が表示されます。

- 必要に応じて、[1]を選択して更新するノードを選択します。続いて、次のいずれかのオプションを選択します。
- 1:単一ノード - 名前で選択
- 2:単一ノード - サイトで選択したあとに名前で選択
- 3:単一ノード - 現在のIPで選択
- 4:サイトの全ノード
- 5:グリッド内の全ノード
注:すべてのノードを更新する場合は、「all」が選択されたままにします。
選択が完了すると、メイン メニュー画面が表示され、[Selected nodes]フィールドに選択内容が反映されます。以降のすべての作業は、それらのノードに対してのみ実行されます。
- メイン メニュー画面で、オプション[2]を選択して、選択したノードのIP / マスクおよびゲートウェイの情報を編集します。
- 変更するネットワークを選択します。
- 1:グリッド ネットワーク
- 2:管理ネットワーク
- 3:クライアント ネットワーク
- 4:すべてのネットワーク
選択が完了すると、ノード名、ネットワーク名(Grid、Admin、またはClient)、データ タイプ(IP / マスクまたはゲートウェイ)、および現在値がプロンプトに表示されます。
- 新しい値を設定する場合は、現在値と同じ形式で入力します。
- 現在値を変更しない場合は、Enterキーを押します。
- データ タイプがIP / マスクの場合は、「d」または「0.0.0.0/0」と入力して、ノードから管理またはクライアント ネットワークを削除できます。
- 変更するノードをすべて編集したら、「q」と入力してメイン メニューに戻ります。
変更内容は、クリアするか適用するまで保持されます。
- 次のいずれかのオプションを選択して、変更内容を確認します。
- 5:変更された項目のみを表示します。変更は、次の出力例のように、緑(追加)または赤(削除)で色分けされます。

- 6:編集内容を含め、すべての設定を表示します。変更は緑(追加)または赤(削除)で色分けされます。
注:一部のコマンドライン インターフェイスでは、追加と削除が取り消し線で示される場合があります。正しく表示されるためには、使用するターミナル クライアントが必要なVT100エスケープ シーケンスをサポートしている必要があります。
- オプション[7]を選択して、すべての変更を検証します。
この検証により、グリッド、管理、クライアントの各ネットワークに関するルール(重複するサブネットの不使用など)に違反していないことが確認されます。
例
次の例では検証でエラーが返されています。

次の例では検証に合格しています。

- 必要に応じて、オプション[8]を選択して、適用せずに変更を保存します。
このオプションを選択すると、適用前の変更を失うことなく、IP変更ツールを終了してあとで再起動できます。
- 新しいネットワーク設定を適用するには、[10]を選択します。
このオプションを選択すると、ネットワークの変更がプロビジョニングされ、変更をステージング(stage)、キャンセル(cancel)、または適用(apply)するオプションが提供されます。[apply]を選択するとノードが自動的に再起動されるため、[cancel](および保存)を選択することもできます。[stage]を選択した場合は手動でノードを再起動する必要があり、ユーザへの影響が最小限になる時間に再起動のスケジュールを設定できます。
プロビジョニング中に、更新の適用状況が出力画面に表示されます。
Generating new grid networking description file...
Running provisioning...
Updating grid network configuration on Name
プロビジョニングが完了すると、次の操作を選択できます。
- [stage]を選択すると、ノードが次回リブートされたときに変更が適用されます。
このオプションを使用すると、新しいネットワーク設定を実際に使用する前にネットワーク設定を物理的または仮想的に変更することができます。先にネットワークの変更を行わずに[apply]を選択すると、ほとんどの場合変更は失敗します。
重要:[stage]オプションを使用する場合は、中断を最小限に抑えるために、ステージング後ただちにノードをリブートする必要があります。
注:作業実行時にIP変更ツールを終了する必要がある場合は、あとでツールを再起動し、前回終了したところから作業を続行できます。
- ネットワークに対して必要な物理的または仮想的な変更を行います。
ネットワークの物理的な変更:影響を受けるノードにログインし、安全にシャットダウンします。ネットワークに対して必要な物理的変更を行います。
Linux:管理ネットワークまたはクライアント ネットワークに初めてノードを追加する場合は、「既存のノードへのインターフェイスの追加」に記載されている手順に従ってインターフェイスが追加されていることを確認してください。
- 影響を受けるノードをリブートします。
- IP変更ツールに戻り、[Apply Changes]を選択して手順を完了します。
ヒント:IP変更ツールを起動したときに、メイン メニューに項目が2つしかなく、かつIP変更手順が進行中であることが通知された場合は、手順がまだ完了していません。[Apply Changes]を選択して、新しいIPネットワーク設定の適用を続行します。編集オプションを含む完全なメイン メニューが表示されたら、手順は正常に完了しています。
- 新しいネットワーク設定でネットワークの物理的な変更が不要な場合は、[apply]を選択して変更をすぐに適用し、各ノードを自動的に再起動できます。
外部的な変更を行わなくても新しいネットワーク設定が古いネットワーク設定と同時に機能する場合は、このオプションを選択して設定の変更を完全に自動化します。
- 変更が完了したら、[0]を選択してIP変更ツールを終了します。
- プライマリ管理ノードのコマンドラインが表示されていることを確認して、次のコマンドを入力します。 update-prometheus-targets
このコマンドは、指標の収集が続行されるように、ネットワークの変更を適用してPrometheusを更新します。
- でグリッド管理インターフェイスに移動し、プロビジョニング パスフレーズを入力して、新しいリカバリ パッケージをダウンロードします。