オブジェクトが永続的に使用不能かどうかを確認するには、TSM管理コンソールを使用して要求を行います。
最新の監査ログ ファイルはaudit.logです。このファイルは毎日ローテーションされて、「yyyy-mm-dd.txt」という名前のログが作成されます。7日間が経過したファイルは圧縮されます。
[AUDT:[CBID(UI64):0x498D8A1F681F05B3][VLID(UI64):20091127][RSLT(FC32):ARUN][AVER(UI32):7][ATIM(UI64):1350613602969243][ATYP(FC32):ARCE][ANID(UI32):13959984][AMID(FC32):ARCI][ATID(UI64):4560349751312520631][ASQN(UI64):62][ASES(UI64):1350580983645305]]
監査メッセージの解釈について詳しくは、『Audit Message Reference』を参照してください。
[Grid Topology] > [Archive Node] > [ARC] > [Target] > [Overview]に移動します。ファイル スペース名はアーカイブ ノードのノードIDです。
アーカイブ ノードによってオブジェクトに割り当てられるボリュームIDに相当します。ボリュームIDは日付の形式(20091127)で、オブジェクトのVLIDとしてアーカイブ監査メッセージに記録されます
下位の名前
StorageGRID Webscaleシステムによってオブジェクトに割り当てられるCBIDに相当します。
『インストール ガイド』の説明に従って、ARCサービス用に設定されている管理ユーザ名とパスワードを使用します(StorageGRID Webscaleシステムの[Grid Topology] > [Archive Node] > [ARC] > [Target] > [Configuration]で入力されたもの)。
> query actlog begindate=-1 search=276C14E94082CC69 12/21/2008 05:39:15 ANR0548W Retrieve or restore failed for session 9139359 for node DEV-ARC-20 (Bycast ARC) processing file space /19130020 4 for file /20081002/ 498D8A1F681F05B3 stored as Archive - data integrity error detected. (SESSION: 9139359) >
エラーの種類によっては、TSMアクティビティ ログにCBIDが記録されないことがあるので注意してください。場合によっては、要求が失敗した時間の前後に他のTSMエラーが発生していないかをログで検索する必要があります。
> query content TSM-Volume-Name Node Name Type Filespace FSID Client's Name for File Name --------------- ---- ---------- ---- -------------------------------- DEV-ARC-20 Arch /19130020 216 /20081201/ C1D172940E6C7E12 DEV-ARC-20 Arch /19130020 216 /20081201/ F1D7FBC2B4B0779E
「Client’s Name for File」は、アーカイブ ノードのボリュームID(TSMの「上位の名前」)にオブジェクトのID(TSMの「下位の名前」)が付加されたものです。つまり、「/Archive Node volume ID/ CBID」となります(この例の1行目では「/20081201/ C1D172940E6C7E12」)。
また、前述したように、「ファイル スペース名」はアーカイブ ノードのノードIDです。
手順3で読み出し要求をキャンセルするには、ボリュームに格納されている各オブジェクトのCBID、およびアーカイブ ノードのノードIDが必要です。
このCBIDは、TSMから読み出せないオブジェクトのIDです。
オブジェクトのコピーがテープにしかない場合は、「bulk retrieval」要求がキャンセルされてメッセージ「1 requests canceled」が表示されます。オブジェクトのコピーがシステムの別の場所にある場合は、オブジェクトの読み出しが別のモジュールによって処理されるため、要求に対する応答は「0 requests canceled」となります。
このCBIDは、TSMサーバから読み出せないオブジェクトのIDです。
アーカイブ ノードの場合は、一定範囲のCBIDを使用できません。
node_ID は、読み出しが失敗したアーカイブ ノードのノードIDです。
ほとんどの場合、StorageGRID WebscaleシステムはそのILMポリシーに従って、オブジェクト データの追加のコピーの作成をただちに開始します。StorageGRID Webscaleシステムで使用されるILMルールにアクティブなコンテンツ配置手順が1つしかない場合は、オブジェクトのコピーが作成されません。オブジェクトが失われると、そのオブジェクトはリカバリできません。この場合、Object_Lostコマンドを実行すると、失われたオブジェクトのメタデータがStorageGRID Webscaleシステムからパージされます。ILMルールの詳細については、『管理者ガイド』を参照してください。
Object_Lostコマンドが正常に終了すると、「CLOC_LOST_ANS returned result ‘SUCS’」というメッセージが返されます。