グリッド管理インターフェイスを使用して、ストレージ テナント アカウントの作成、ILMのポリシーとルールの管理、グリッド ノードとサービスの設定、およびメンテナンス作業を行うことができます。
グリッド管理インターフェイスの上部のメニュー バーに、StorageGRID Webscaleを設定するための次のオプションがあります。

重要:構成設定の変更については慎重に計画する必要があります。設定可能な要素の中には、稼働中のシステムの状態に影響するものもあります。デバイスやコンポーネントの構成設定の変更は、経験豊富な管理者が行うようにしてください。
- Tenants
[Tenants]オプションでは、グリッド管理者がストレージ テナント アカウントを作成できます。
テナント アカウントでは、それぞれS3クライアント プロトコルまたはSwiftクライアント プロトコルのどちらかを使用します。StorageGRID Webscaleシステムにオブジェクトを格納するために使用されるクライアント プロトコル(SwiftまたはS3)ごとに、テナント アカウントを少なくとも1つ作成する必要があります。Swiftクライアント プロトコルとS3クライアント プロトコルを両方とも使用してオブジェクトを格納および読み出す場合は、少なくとも2つのテナント アカウント(Swiftのコンテナとオブジェクト用に1つ、S3のバケットとオブジェクト用に1つ)を作成する必要があります。
システムに格納されているオブジェクトをエンティティ別に分離する場合は、追加のテナント アカウントを作成できます。テナント アカウントには、それぞれ独自のブラウザベース ユーザ インターフェイスとテナントAPI(
テナント管理インターフェイス)、独自のフェデレーテッドまたはローカルのグループとユーザ、および独自のコンテナ(S3ではバケット)とオブジェクトがあります。
注:テナント アカウントはグリッド管理者ユーザが作成しますが、グリッド管理者ユーザはS3またはSwiftプロトコルを使用しません。
詳細については、『管理者ガイド』および『テナント管理者ガイド』を参照してください。
- ILM
- [ILM]オプションでは、データの保持方法と可用性を制御するInformation Lifecycle Management(ILM;情報ライフサイクル管理)のルールとポリシーを設定できます。
詳細については、『管理者ガイド』を参照してください。
- Configuration
- [Configuration]オプションでは、ドメイン名、グリッド オプション、リンク コスト、ストレージ オプション、表示オプション(GUIの非アクティブ時のタイムアウトなど)、カスタム グローバル アラーム、アラーム通知、Eメール サーバのセットアップ、AutoSupportの有効化、監査、イベント ロギングなど、システム全体の設定を指定できます。接続プロファイル、権限、および証明書を設定できます。管理ユーザ アカウント、管理グループとそのアクセス権限、およびID連携アクセスも設定できます。
これらの設定方法については、『管理者ガイド』を参照してください。
- Maintenance
- [Maintenance]オプションでは、拡張、停止、およびリカバリのタスクを実行できます。また、DNSサーバとNTPサーバの情報の編集、ライセンスの確認、ソフトウェアのアップグレード、ログ ファイルの収集、リカバリ パッケージの生成も可能です。
グリッドのメンテナンス作業については、『Software Upgrade Guide』、および導入環境に対応した『メンテナンス ガイド』または『Expansion Guide』を参照してください。