サポートされるグリッド ネットワーク、管理ネットワーク、およびクライアント ネットワークのインターフェイスを組み合わせて、単一サイトまたは複数サイトのいずれの環境においてもネットワーク トポロジを柔軟に設計することができます。
グリッド ネットワークを構成するときは、各グリッド ノードのeth0インターフェイスについて、ホストIPアドレス、サブネット マスク、およびゲートウェイIPアドレスを確立します。構成時にGrid Network Subnet List(GNSL)と呼ばれるサブネットのリストを作成します。このリストには、グリッド ネットワーク内のサブネットとグリッド ネットワークに接続する外部サブネットのリストが含まれます。インストール時に、グリッド ネットワークのインターフェイスにより、GNSLに含まれるすべてのサブネットに対する静的ルーティング テーブルが自動的に生成されます。グリッド ネットワークにゲートウェイがあり、クライアント ネットワークがない場合は、デフォルト ルートも追加されます。
グリッド ネットワークのみを設定すると、最もシンプルなネットワーク トポロジが作成されます。このトポロジは、外部からは使用しない単一サイト環境に適しているほか、コンセプトの実証やテスト用の環境に利用できます。
管理ネットワークを構成するときは、各グリッド ノードのeth1インターフェイスについて、ホストIPアドレス、サブネット マスク、およびゲートウェイIPアドレスを確立します。構成時にAdmin External Subnet List(A-ESL)と呼ばれるサブネットのリストを作成します。このリストには、外部ホストが管理ネットワーク経由でグリッド ノードと通信する際に使用するサブネットが含まれます。管理ネットワークのインストール時に、A-ESLに含まれるすべてのサブネットに対する静的ルートが自動的に生成されます。
管理ネットワークを使用すると、たとえば、ルーティング可能なグリッド ネットワークとノードごとに境界を設定した管理ネットワークからなるトポロジを構成できます。
クライアント ネットワークを構成するときは、クライアント ネットワークに接続する各グリッド ノードのeth2インターフェイスについて、ホストIPアドレス、サブネット マスク、およびゲートウェイIPアドレスを確立します。ノードでクライアント ネットワークが構成されている場合、そのノードのデフォルト ルートはStorageGRID Webscaleのインストール時に変更されます。具体的には、グリッド ネットワークのゲートウェイを使用する代わりに、クライアント ネットワークのゲートウェイを使用するようにデフォルト ルートが変更されます。
プライベート(非ルーティング)のグリッド ネットワークと他のすべての接続用のオープンなクライアント ネットワークからなるネットワーク トポロジを構成できます。
3つのネットワークをすべて組み合わせると、プライベート(非ルーティング)のグリッド ネットワーク、サイトごとに境界を設定した管理ネットワーク、およびオープンなクライアント ネットワークからなるネットワーク トポロジを構成できます。オプションで、サードパーティのロード バランサを使用するなど、ロード バランシングやクライアント トラフィックの分離も実装できます。