マルチパート アップロードでは、すべての処理でStorageGRID Webscaleの整合性制御がサポートされます。Consistency-Controlヘッダーの使用については、StorageGRID WebscaleでのS3 REST APIの実装を参照してください。
処理 | 実装 |
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List Multipart Uploads | 次の要求ヘッダーがサポートされています。
delimiter要求パラメータはサポートされていません。 バージョン管理 マルチパート アップロードは、アップロードの開始、アップロードのリストの表示、パートのアップロード、アップロードしたパートの整理、およびアップロードの完了の個別の処理に分けられます。オブジェクトの作成とバージョンの管理(該当する場合)は、Complete Multipart Upload処理が実行された時点で行われます。 |
Initiate Multipart Upload | x-amz-storage-class要求ヘッダーがサポートされています。指定できる値は次のとおりです。
注:REDUCED_REDUNDANCYストレージ クラスは、ILMポリシーなどの他の効率的な方法でデータがレプリケートされている場合に冗長なストレージを制限するためのオプションです。REDUCED_REDUNDANCY値を指定しても、指定されているILMポリシーに影響はなく、StorageGRID Webscaleシステムに格納されるデータの冗長性が低下するわけではありません。
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Initiate Multipart Upload(続き) | 注意: REDUCED_REDUNDANCYを使用してオブジェクトを取り込むときは、オブジェクト データのコピーが最初に1つしか作成されないことに注意してください。単一のコピーが作成されたストレージ ノードで障害が発生した場合、ILMをまだ満たしていないと、データが失われて回復できなくなります。
次の要求ヘッダーがサポートされています。
オブジェクトの作成時間を記録するには、ILMルールの参照時間で[User Defined Creation Time]オプションを使用できるように、x-amz-meta-creation-timeという名前のユーザ定義のヘッダーに値を格納する必要があります。たとえば、「x-amz-meta-creation-time=1443399726」などです。このフィールドの値は、1970年1月1日からの秒数となります。詳細については、『管理者ガイド』の「参照時間」を参照してください。 x-amz-server-side-encryptionヘッダーは、Initiate Multipart Upload要求では直接はサポートされません。マルチパート アップロードでサーバ側の暗号化が必要な場合は、それぞれのUpload Partでx-amz-server-side-encryptionヘッダーを指定する必要があります。このヘッダーをInitiate Multipart Uploadで指定した場合、要求は失敗します。 次の要求ヘッダーはサポートされていません。指定した場合はXNotImplementedが返されます。
バージョン管理 マルチパート アップロードは、アップロードの開始、アップロードのリストの表示、パートのアップロード、アップロードしたパートの整理、およびアップロードの完了の個別の処理に分けられます。オブジェクトの作成とバージョンの管理(該当する場合)は、Complete Multipart Upload処理が実行された時点で行われます。 |
Upload Part | 次の要求ヘッダーがサポートされています。
次の要求ヘッダーはサポートされていません。指定した場合はXNotImplementedが返されます。
バージョン管理 マルチパート アップロードは、アップロードの開始、アップロードのリストの表示、パートのアップロード、アップロードしたパートの整理、およびアップロードの完了の個別の処理に分けられます。オブジェクトの作成とバージョンの管理(該当する場合)は、Complete Multipart Upload処理が実行された時点で行われます。 |
Upload Part - Copy | Amazon S3 REST APIのすべての動作が実装されています。 StorageGRID Webscaleシステム内でx-amz-copy-source-rangeで指定されたデータの読み取りと書き込みを行います。 次の要求ヘッダーがサポートされています。
バージョン管理 マルチパート アップロードは、アップロードの開始、アップロードのリストの表示、パートのアップロード、アップロードしたパートの整理、およびアップロードの完了の個別の処理に分けられます。オブジェクトの作成とバージョンの管理(該当する場合)は、Complete Multipart Upload処理が実行された時点で行われます。 |
Complete Multipart Upload | 競合の解決 競合するクライアント要求(2つのクライアントが同じキーに書き込む場合など)は、「latest-wins」ベースで解決されます。「latest-wins」評価は、S3クライアントが処理を開始するタイミングではなく、StorageGRID Webscaleシステムが特定の要求を完了したタイミングで行われます。 要求ヘッダー x-amz-storage-class要求ヘッダーがサポートされています。指定できる値は次のとおりです。
注:REDUCED_REDUNDANCYストレージ クラスは、ILMポリシーなどの他の効率的な方法でデータがレプリケートされている場合に冗長なストレージを制限するためのオプションです。REDUCED_REDUNDANCY値を指定しても、指定されているILMポリシーに影響はなく、StorageGRID Webscaleシステムに格納されるデータの冗長性が低下するわけではありません。
注意: ILMポリシーを設定する際、REDUCED_REDUNDANCYが設定されたデータについては、ILMポリシーを満たすまではオブジェクト データのコピーが1つしかレプリケートされないことに十分に注意してください。ILMポリシーを満たす前に、単一のコピーが作成されたストレージ ノードで障害が発生すると、データが失われて回復できなくなります。
注意:マルチパート アップロードが15日以内に完了しないと、非アクティブな処理としてマークされ、関連するすべてのデータがシステムから削除されます。
注:返されるETagの値は、データのMD5サムではなく、Amazon S3 APIのマルチパート オブジェクト用のETag値の実装に従います。
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Complete Multipart Upload(続き) | バージョン管理 マルチパート アップロードは、この処理で完了します。バケットでバージョン管理が有効になっている場合は、マルチパート アップロードの完了時にオブジェクトのバージョンが作成されます。 バケットでバージョン管理が有効になっている場合、格納されるオブジェクトのバージョンごとに一意のversionIdが自動的に生成されます。このversionIdは、x-amz-version-id応答ヘッダーを使用した応答でも返されます。 バージョン管理が一時停止中の場合は、versionIdがnullの状態でオブジェクトのバージョンが格納され、nullのバージョンがすでに存在する場合は上書きされます。 注:バケットでバージョン管理が有効になっているときは、同じオブジェクト キーで同時に複数のマルチパート アップロードが実行されている場合でも、マルチパート アップロードが完了するたびに常に新しいバージョンが作成されます。バケットでバージョン管理が有効になっていないときは、マルチパート アップロードの開始後に、同じオブジェクト キーで別のマルチパート アップロードが開始されて先に完了することがあります。バージョン管理が有効になっていないバケットでは、最後に完了したマルチパート アップロードが優先されます。
レプリケーション、通知、またはメタデータ通知の失敗 マルチパート アップロードが行われるバケットでプラットフォーム サービスが設定されている場合、関連するレプリケーション操作や通知操作が失敗してもマルチパート アップロードは正常に実行されます。 この状況が発生すると、グリッド管理インターフェイスでTotal Events(SMTT)のアラームが生成されます。 のLast Eventメッセージに、通知が失敗した最後のオブジェクトについて、「Failed to publish notifications for bucket-name object key」と表示されます。イベント メッセージは、次のファイルにも記録されます。 /var/local/log/bycasterr.log テナントでは、オブジェクトのメタデータまたはタグを更新することで、失敗したレプリケーションまたは通知をトリガーできます。既存の値を再送信すると、不要な変更を回避できます。 |
Abort Multipart Upload | Amazon S3 REST APIのすべての動作が実装されています。 |
List Parts | Amazon S3 REST APIのすべての動作が実装されています。 |