プラットフォーム サービスとは

StorageGRID Webscaleプラットフォーム サービスは、ハイブリッド クラウドの実装に役立ちます。

テナント アカウントにプラットフォーム サービスの使用が許可されている場合は、S3バケットに対して次のサービスを設定できます。

通常、プラットフォーム サービスのターゲットはStorageGRID Webscale環境の外部にあるため、プラットフォーム サービスを使用することで外部のストレージ リソース、通知サービス、検索または分析サービスの機能と柔軟性をデータに対して利用できます。

1つのS3バケットに対して複数のプラットフォーム サービスを組み合わせて設定できます。たとえばStorageGRID Webscale S3バケットに対してCloudMirrorサービスと通知の両方を設定して、特定のオブジェクトをAWS Simple Storage Service™にミラーリングし、同時に各オブジェクトに関する通知を他社製の監視アプリケーションに送信してAWSの費用を追跡できます。

注意:プラットフォーム サービスの使用は、StorageGRID Webscale管理者がグリッド管理インターフェイスまたはグリッド管理APIを使用してテナント アカウントごとに有効にする必要があります。StorageGRID Webscale 11.0より前のバージョンで作成されたテナント アカウントでは、プラットフォーム サービスがデフォルトで無効になっています。詳細については、グリッド管理者にお問い合わせください。

プラットフォーム サービスの設定方法

プラットフォーム サービスは、テナント管理インターフェイスまたはテナント管理APIを使用して、設定した外部エンドポイントと通信します。各エンドポイントは外部のデスティネーション(StorageGRID Webscale S3バケット、Amazon Web Servicesバケット、Simple Notification Serviceトピック、ローカルまたはAWSでホストされるElasticsearchクラスタなど)です。

エンドポイントを作成したら、バケットにXML設定を追加してプラットフォーム サービスを有効にすることができます。XML設定は、バケットが処理を実行するオブジェクト、実行する処理、およびサービスに使用するエンドポイントを特定します。

設定するプラットフォーム サービスごとにXML設定を追加する必要があります。たとえば、キーが「/images」で始まるすべてのオブジェクトをAWS S3バケットにレプリケートする場合は、ソース バケットにレプリケーション設定を追加する必要があります。これらのオブジェクトがバケットに格納されたときに通知も送信するには、通知設定を追加します。最後に、オブジェクト メタデータのインデックスを作成する場合は、検索統合を実装するためのメタデータ通知設定も追加します。

設定XMLの形式は、各StorageGRID Webscaleプラットフォーム サービスの実装に使用するS3 REST APIに従います。

プラットフォーム サービス S3 REST API
CloudMirrorレプリケーション S3 bucket replication
通知 S3 bucket notification
検索統合 S3 bucket metadata notification

StorageGRID WebscaleのカスタムAPI)

StorageGRID WebscaleでこれらのAPIを実装する方法の詳細については、『S3実装ガイド』を参照してください。

プラットフォーム サービスのメッセージの配信方法

プラットフォーム サービスのメッセージをトリガーするように設定されているバケットに対して処理を実行すると、処理が成功した時点でメッセージが生成されて送信されます。たとえば、バケットにCloudMirrorレプリケーションが設定されている場合、ソース バケットにオブジェクトが格納されると、そのオブジェクトのコピーが作成されてデスティネーション バケットに送信されます。配信は非同期です。プラットフォーム サービス メッセージは配信のためにキューに登録されます。

キューがいっぱいの場合や、プラットフォーム サービス メッセージを処理する内部のStorageGRID Webscaleサービスに障害が発生した場合は、ソース バケットに対する処理は失敗します。そのため、配信不能なメッセージがそれ以上生成されることはありません。デスティネーションでメッセージの受信を妨げる問題が発生した(たとえば、デスティネーションでクレデンシャルが更新されたためStorageGRID Webscaleがデスティネーション サービスを認証できなくなった)場合、バケットに対する処理は成功しますが、プラットフォーム サービス メッセージは配信されません。この場合、Total Events(SMTT)アラームと問題の性質について説明するエラー メッセージが表示されます。

プラットフォーム サービスの処理はすべてサイト単位で実行されます。つまり、データセンター サイト1のAPIゲートウェイ ノードに接続して、オブジェクトに対してS3 APIのCreate処理を実行すると、その処理に関する通知はデータセンター サイト1からトリガーされて送信されます。


サイト1のオブジェクトに対する処理によってサイト1から通知がトリガーされる流れを示す図
続けてデータセンター サイト2から同じオブジェクトに対してS3 APIのDelete処理を実行すると、その処理に関する通知はデータセンター サイト2からトリガーされて送信されます。
サイト2のオブジェクトに対する処理によってサイト2から通知がトリガーされる流れを示す図
CloudMirrorレプリケーション、通知、および検索統合のデータは処理が実行されたサイトから直接送信されるため、グリッド管理者は、メッセージがデスティネーション サービスに配信されるように各サイトのネットワークを設定する必要があります。