取り込み速度が上がり、LDRサービスやCMSサービスの処理が追いつかなくなると、取り込みやILMルールによる評価を待つ保留中の処理の数が増えていきます。
このような傾向は、StorageGRID Webscale環境で、システムに取り込まれるオブジェクト数の増加につながる何らかの変化があったことを示唆しています。たとえば、新しいクライアント アプリケーションでオブジェクトの取り込みが開始された場合や、 従来のデータをStorageGRID Webscaleシステムに移行している場合などが考えられます。データの移行中は、キューが増大して処理が中断されることがあります。データの移行の管理に関するガイドラインについては、『管理者ガイド』を参照してください。
キューに関するアラームについては、重大度がNoticeの段階で早めに対処することを推奨します。次の図は、取り込みとレプリケーションのキューが増大し、アラームがトリガーされる可能性がある状況を示しています。
使用可能なスペースの量がSwapout No Create Watermarkを下回ると、Insufficient Free Spaceアラームがトリガーされます。Insufficient Free Spaceアラームは、Grid Management Interfaceの
画面で確認できます。取り込みの完了後、StorageGRID WebscaleシステムのILMポリシーに従ってオブジェクト データのコピーが作成されます。取り込みが大量に発生しているときは、LDRサービスやCMSサービスで要求されたILMアクティビティの処理が追いつかなくなるため、キューが形成されることがあります。
LDRサービスでは、ソースとデスティネーションの両方でコンテンツのレプリケーションのキューが形成されます。デスティネーションLDRサービスのInbound Replications – Queued(RIRQ)とソースLDRサービスのOutput Replications – Queued(RORQ)の数が増加し、障害の発生時にはアラームがトリガーされます。Inbound Replications – Failed(RIRF)アラームとOutbound Replications – Failed(RORF)アラームは、システム アクティビティが減ると解除されます。レプリケーションの属性は、ストレージ ノードごとに、Grid Management Interfaceの