損失オブジェクトの調査

LOST(Lost Objects)アラームがトリガーされた場合は、すぐに調査する必要があります。影響を受けたオブジェクトに関する情報を収集し、テクニカル サポートにお問い合わせください。

開始する前に

  • グリッド管理インターフェイスにはサポートされているブラウザを使用してサインインする必要があります。
  • このタスクを実行するには、特定のアクセス権限が必要です。詳細については、管理ユーザ アカウントおよびグループを使用したシステム アクセスの制御に関する情報を参照してください。

タスク概要

LOST(Lost Objects)アラームは、あるオブジェクトのコピーがグリッド内にないとStorageGRID Webscaleが判断したことを示しています。データが永続的に失われて読み出しできなくなっている可能性があります。

LOST(Lost Objects)アラームはすぐに調査する必要があります。これ以上のデータ損失を防ぐための対処が必要になることがあります。迅速に対処した場合、損失オブジェクトをリストアできることがあります。

Lost Objects属性は次のどちらかのページに表示されます。
  • [Grid] > [site] > [Storage Node] > [LDR] > [Data Store] > [Overview] > [Main]ページ
  • [Grid] > [site] > [Storage Node] > [DDS] > [Data Store] > [Overview] > [Main]ページ

この手順では、[LDR] > [Data Store]ページのLost Objects属性を取り上げます。

手順

  1. [Grid]を選択します。
  2. [site] > [Storage Node] > [LDR] > [Data Store] > [Overview] > [Main]を選択します。
  3. Lost Objects属性を確認して、損失オブジェクトの数を調べます。

    DDSのデータストアの概要ページ
  4. 監査ログを使用して、LOST(Lost Objects)アラームをトリガーしたオブジェクトの識別子(CBID)を確認します。
    1. サービス ラップトップから、password.txtファイルに記載されているパスワードを使用して、管理ノードにadminとしてログインし、suを実行してrootに切り替えます。
    2. 監査ログが格納されているディレクトリに移動します。次のコマンドを入力します。cd /var/local/audit/export/
    3. grepを使用してObject Lost(OLST)監査メッセージを抽出します。次のコマンドを入力します。grep OLST audit_file_name
    4. メッセージに記載されているCBIDの値を確認します。次に例を示します。
      Admin: # grep OLST audit.log
      2012-01-14T11:03:27.362483 [AUDT:[CBID(UI64):0x498D8A1F681F05B3][UUID(CSTR):"6213A021-91FC-49C0-AF44-EC6BF377D264"]
      [NOID(UI32):12088241][VOLI(UI64):2][RSLT(FC32):NONE][AVER(UI32):10][ATYP(FC32):OLST][ATIM(UI64):1350613602969243]
      [ATID(UI64):16956755694216746320][ANID(UI32):13959984][AMID(FC32):BCMS][ASQN(UI64):62]
      [ASES(UI64):1350580983645305]]
  5. ObjectByCBIDコマンドを使用して識別子(CBID)でオブジェクトを検索し、データがリスクにさらされているかどうかを確認します。
    1. Telnetでlocalhost 1402に接続して、LDRコンソールにアクセスします。
    2. 次のコマンドを入力します。/proc/OBRP/ObjectByCBID -h hexadecimal_CBID_value
      次の例では、CBIDが0xFE1C42ABD3CD2AC0のオブジェクトにはUUIDが割り当てられていますが、場所が表示されていません。
      ade 21511404: / > /proc/OBRP/ObjectByCBID -h 0xFE1C42ABD3CD2AC0
       
      {
          "OID": "00006FFD00198494009DC7E0C02DEA4CC7BCFB513B11B81B8A",
          "TYPE(Object Type)": "Data object",
          "CHND(Content handle)": "9DC7E0C0-2DEA-4CC7-BCFB-513B11B81B8A",
          "NAME": "lost/testau.dat",
          "CBID": "0xFE1C42ABD3CD2AC0",
          "PHND(Parent handle, UUID)": "402BC3FE-1BB4-11E7-8FCB-18EB00C226D9",
          "PPTH(Parent path)": "LOST",
          "META": {
              "BASE(Protocol metadata)": {
                  "ISIA(Source client ip address)": "10.55.72.90",
                  "PHTP(HTTP protocol handler version)": "1",
                  "PAWS(S3 protocol version)": "1",
                  "ACCT(S3 account ID)": "10699577065449838288",
                  "*ctp(HTTP content MIME type)": "application/octet-stream"
              },
              "AWS3": {
                  "USDM(User-defined metadata)": "{\"s3b-last-modified\":[\"20161117T230402Z\"]}"
              
      
      },
              "BYCB(System metadata)": {
                  "SHSH(Supplementary Plaintext hash)": "MD5D 0xC9B110581DAC712BFAE0D1D8EF36CB7E",
                  
      
      "CSIZ(Plaintext object size)": "8204",
                  "BSIZ(Content block size)": "8886",
                  "CVER(Content block version)": "196612",
                  "CFLG(Content block flags)": "256",
                  "CTME(Object store begin timestamp)": "2017-04-10T20:01:58.399632",
                  
      
      "CTYP(Compression algorithm type)": "NONE",
                  "CHSH(Object hash)": "SHA1 0x7973967630676847CEB60C4C0D9384075F81A3C6",
                  
      
      "MTME(Object store modified timestamp)": "2017-04-10T20:01:58.406157"
              },
              "CMSM": {
                  "OWNR(ILM owner node ID)": "13895688",
                  "LATM(Object last access time)": "2017-04-10T20:01:58.399632"
              }
          }
      }
      
    3. /proc/OBRP/ObjectByCBIDの出力を確認し、該当する対処を実行します。
      メタデータ 結論
      オブジェクトが見つからない("ERROR":"")

      またはオブジェクトは見つかったがUUIDメタデータがない

      オブジェクトが見つからない場合は"ERROR":""メッセージが返されます。

      オブジェクトが見つからないまたはUUIDメタデータがない場合、このアラームは無視してかまいません。オブジェクトまたはUUIDがない場合、意図的に削除されたオブジェクトであることを示しています。

      UUIDがあり、

      場所の数が0より多い

      UUIDがあり、出力に場所が表示されている場合、Lost Objectsアラームは誤検知です。グリッド内の他の場所にオブジェクトがあります。Lost Objectsアラームをリセットできます。
      UUIDがあり、

      場所の数が0である

      UUIDがあり、出力に場所が表示されていない場合は、オブジェクトが欠落している可能性があります。

      アクティブなコンテンツ配置手順が1つだけのILMルールがILMポリシーに含まれていない場合は、テクニカル サポートにお問い合わせください。オブジェクトを手動で検索してリストアすることもできます。

      サポートに問い合わせた際に、実行中のストレージ リカバリ手順がないかどうかを確認するように求められることがあります。その場合は、いずれかのストレージ ノードで実行したrepair-dataコマンドによってリカバリを実行中でないかを確認してください。詳細については、『リカバリおよびメンテナンス ガイド』の「ストレージ ボリュームへのオブジェクト データのリストア」を参照してください。