アップグレードの実行

アップグレードを完了するには、StorageGRID Webscaleシステムにあるすべてのグリッド ノードをアップグレードする必要があります。ただし、アップグレードのタイミングを制御するため、またはStorageGRID Webscaleシステムが停止しないようにするために、グリッドを段階的に更新することができます。

開始する前に

このタスクを実行するには、特定のアクセス権限が必要です。詳細については、管理ユーザ アカウントおよびグループを使用したシステム アクセスの制御に関する情報を参照してください。

タスク概要

プライマリ管理ノード上のStorageGRID Webscaleシステムのアップグレードを完了しておく必要があります。

[Software Upgrade]ページでは、必要なファイルのアップロードから、StorageGRID Webscaleシステム内の全グリッド ノードのアップグレード(プライマリ管理ノードから開始)、データベースのアップグレードまでの全プロセスを、表示される手順に従って実行できます。

アップグレードするグリッド ノードのグループを選択することで、アップグレード順をカスタマイズできます。選択したグリッド ノードのグループをアップグレードしたら、他のグリッド ノードについても同じ手順を繰り返し、すべてのサイトのすべてのグリッド ノードをアップグレードします。すべてのグリッド ノードをアップグレードしたあとにデータベースをアップグレードすれば、アップグレードは完了です。

APIゲートウェイ ノードはデフォルトでは選択されていません。APIゲートウェイ ノードをいつアップグレードするかは、グリッドの構成に基づいて決定する必要があります。StorageGRID Webscaleシステムに複数のAPIゲートウェイ ノードがある場合は、クライアント アプリケーションが常に使用可能なAPIゲートウェイ ノードに接続されているよう、順番を考えてアップグレードしてください。StorageGRID WebscaleシステムにAPIゲートウェイ ノードが1つしかない場合、APIゲートウェイ ノードのアップグレード中はクライアント アプリケーションがシステムにアクセスできなくなるため、アップグレードのダウンタイムを計画する必要があります。

注意:APIゲートウェイ ノードがNAS Bridgeインスタンスに接続されている場合は、プライマリAPIゲートウェイ ノードをアップグレードする前に、NAS Bridgeを別のAPIゲートウェイ ノードに手動で接続する必要があります。そうしないと、NFSクライアントとSMBクライアントがそれぞれのデータに一時的にアクセスできなくなります。詳しくは、『NAS Bridgeインストールおよびセットアップ ガイド』のStorageGRID Webscaleゲートウェイ ノードの定義」を参照してください。

StorageGRID WebscaleでILMポリシーの設定が変更されているため、すべてのグリッド ノードをアップグレードするまではILMの設定を更新しないでください。ILMの動作が不安定になり、正常に動作しない場合があります。

手順

  1. サポートされているブラウザを使用してグリッド管理インターフェイスにログインします。
  2. 必要に応じて、アップグレード中のEメール通知を無効にします。
    1. [Configuration] > [Display Options]を選択します。
    2. ノードの停止やアップグレード プロセスに関する余分なEメール通知を受け取りたくない場合は、[Notification Suppress All]チェック ボックスをオンにします。

      このチェック ボックスをオンにすると、アップグレードに関係のないものも含め、すべてのEメール通知が停止されます。


      [Configuration] > [Display Options]ページのスクリーンショット
    3. [Apply Changes]をクリックします。
  3. [Maintenance] > [Software Upgrade]を選択します。
  4. [Provisioning Passphrase]テキスト ボックスにプロビジョニング パスフレーズを入力して、[Verify]をクリックします。
  5. アップグレード ファイルを選択します。
    1. [Upgrade file]の右側の[Browse]をクリックします。
    2. [File Upload]ダイアログ ボックスで、StorageGRID Webscaleのソフトウェア アップグレード ファイルを特定して選択します。NetApp_StorageGRID_version_Software_uniqueID.upgrade
    3. [Open]をクリックします。
      選択したソフトウェア アップグレード ファイルがアップロードされ、検証されます。

    アップグレード ファイルのアップロードが表示されたスクリーンショット
  6. アップグレード ファイルの検証が終了したら、[Start Upgrade]をクリックします。
    アップグレードを開始するとアップグレード前の検証が実行されますが、この処理にはしばらく時間がかかることがあります。アップグレード前の検証でエラーが報告された場合は、それらのエラーを解決し、再度[Start Upgrade]をクリックします。
  7. [Software Upgrade Status]ページに移動していない場合は、[Maintenance] > [Software Upgrade] > [Status]を選択します。
  8. [Load Provisioning Software]操作の横の[Start]をクリックします。
  9. [Run Grid Task]操作の横の[Start]をクリックします。
    注:[Run Grid Task]操作は、バージョン10.4からバージョン11.0へのアップグレードなど、メジャー バージョン アップグレードの場合にのみ該当します。バージョン11.0.xからバージョン11.0.yへのアップグレードなど、マイナー アップグレードには該当しません。
  10. [Upgrade Primary Admin Node]操作の横の[Start]をクリックします。
    プライマリ管理ノードのアップグレード中、ユーザはプライマリ管理ノード上のグリッド管理インターフェイスにアクセスできません。
  11. 確認のダイアログ ボックスで[OK]をクリックします。
    アップグレードによってサービスが停止し、ソフトウェアがアップグレードされて再起動するまでの間、グリッド管理インターフェイスおよび監査ログは数分間使用できません。
  12. グリッド管理インターフェイスを使用できるようになるまで、ブラウザを定期的にリフレッシュしてください。
    アップグレードの進行状況は仮想マシン コンソールで確認できます。
  13. プライマリ管理ノードがアップグレードされ、グリッド管理インターフェイスが再度使用できるようになったら、Webブラウザのキャッシュをクリアしてページをリロードします。
    Webブラウザのキャッシュをクリアするのは、前のバージョンのStorageGRID Webscaleシステムで使用していた古いリソースを削除するためです。手順については、Webブラウザのドキュメントを参照してください。
  14. [Software Upgrade Status]ページに移動していない場合は、[Maintenance] > [Software Upgrade] > [Status]を選択します。
  15. [Update Queue]セクションで、グリッド ノードまたはデータセンター サイトを個別に選択または選択解除して、アップグレードするグリッド ノードを指定します。
  16. [Upgrade Stages]セクションを一番下までスクロールして、[Upgrade]をクリックします。

    グリッド ノードがアップグレードされる際、サービスの再起動時にそのグリッド ノードはオフラインになり、システム ステータスがエラー状態と表示されます。

    [Upgrade Queue]セクションには、グリッド ノードのステータスがアップグレード中と表示されます。[Upgraded Grid Nodes]セクションには、アップグレードが完了したグリッド ノードが表示されます。
  17. すべてのグリッド ノードをアップグレードしたら、[Maintenance] > [Software Upgrade] > [Status]を選択して、[Software Upgrade Status]ページに戻ります。
  18. [Upgrade Stages]セクションを一番下までスクロールし、[Start]をクリックしてデータベースをアップグレードします。
    データベースのアップグレードには長時間(数日から数週間)かかる場合があります。アップグレードの進行中もグリッドは正常に動作します。
    進行状況は[Upgrade Actions]セクションの[Database Upgrade]で監視できます。すべてのストレージ ノード上でステータスがcompleteと表示されたら、データベースのアップグレードは完了です。
  19. データベースのアップグレードには長時間かかる場合があるため、アップグレードが完了する前に次の方法でグリッドの動作を確認してください。
    1. サービスが正常に動作していて、アラームが発生していないことを確認する。
    2. すべてのカスタム アラームについて、引き続き必要で使用可能かどうかを確認する。
    3. StorageGRID Webscaleシステムへのクライアント接続が想定どおり動作していることを確認する。
  20. アップグレード時にEメール通知を停止した場合は、Eメール通知を再度有効にします。
    大量のアラームがトリガーされる可能性があるアップグレード プロセスは完了しています。
    1. [Configuration] > [Display Options]を選択します。
    2. [Notification Suppress All]チェック ボックスをオフにします。
    3. [Apply Changes]をクリックします。