StorageGRID Webscale 11.0には、S3テナント アカウント用のプラットフォーム サービスが導入され、新しいLinuxオペレーティング システムのサポートが追加されています。また、ILM機能の強化、ログ収集の簡易化、新しいStorageGRID Webscaleアプライアンスのサポートの追加、その他さまざまな機能の強化が実現されています。
ILMルールが「場所の制約」をサポートするようになったため、S3バケットの作成リージョンに基づいてオブジェクトをフィルタリングできるようになりました。これにより、オブジェクトのリージョンによって異なるストレージに格納できます。S3バケットのリージョンをILMルールの高度なフィルタとして使用する場合は、先にグリッド管理インターフェイスの新しい オプションでそれらのリージョンを作成しておく必要があります。グリッド管理APIの新しい[regions]セクションでリージョンを作成および表示することもできます。
S3オブジェクト タグがサポートされるようになります。特定のタグを使用してオブジェクトをフィルタリングする、高度なフィルタを含むILMルールを作成できます。
オブジェクトのメタデータを表示するためのインターフェイスが強化され、アクティブなILMポリシーの更新後などにオブジェクト情報を簡単にチェックできるようになりました。新たに追加されたグリッド管理APIに追加された[objects]セクションでもこの情報にアクセスできます。
オプションを使用して、オブジェクトのメタデータを表示できます。詳細については、『StorageGRID Webscale S3実装ガイド』および『StorageGRID Webscale管理者ガイド』を参照してください。
バージョン11.0にアップグレードすると、イレイジャー コーディングの次の機能変更が適用されます。
グリッド ノードの運用停止プロセスが改善されました。運用停止がより迅速かつ確実に実行され、進行状況がグリッド管理インターフェイスに表示されるようになりました。詳細については、『リカバリおよびメンテナンス ガイド』を参照してください。
グリッド管理インターフェイスを使用してグリッド ノードからログ ファイルを収集できるようになりました。詳細については、『トラブルシューティング ガイド』を参照してください。
StorageGRID Webscaleのマニュアルがシンプルになりました。『拡張ガイド』と『リカバリおよびメンテナンス ガイド』はそれぞれ1冊にまとめられ、 サポートされるすべてのプラットフォームでStorageGRID Webscale環境を拡張またはメンテナンスするための情報が含まれています。