ILMによる目標復旧時間の監視

ILM評価に関する属性を追跡することで、ILMポリシーで定義されたStorageGRID Webscaleシステムの目標復旧時間(RPO)を確認できます。RPOは、サイトの障害、ストレージ ノードの障害、またはその両方によるデータ損失の最大許容期間を定義します。

開始する前に

Grid Managerにはサポートされているブラウザを使用してサインインする必要があります。

タスク概要

StorageGRID Webscaleシステムは、定義されたILMポリシーを適用することでオブジェクトを管理します。ILMポリシーとそれに関連付けられたILMルールによって、コピーの作成数と作成方法、適切な格納場所、各コピーの保持期間が決まります。

ILMルールは、取り込みや削除などの特定の処理のあと、非同期的に処理されます。ILM処理では、オブジェクトが次の4つのカテゴリに分類され、公平性と優先度を確保するために4つすべてのカテゴリに対する処理が同時に行われます。
  • コピーが1つしか残っていないレプリケート コピーの修復
  • Awaiting - Background:コピーが1つしか残っていないレプリケート コピーの修復を除く。
  • Awaiting - Client:新しい取り込みとメタデータの更新を含め、削除を除く。
  • 削除

取り込みまたはその他のアクティビティが、システムによるILMの処理速度を超える場合があります。その場合、システムは、ほぼリアルタイムでILMを処理することができなくなったオブジェクトをキューに追加します。以下の例の[Awaiting—Client]のグラフは、ILM評価を待っているオブジェクトの数が一時的に増加したあと、やがて減少したことを示しています。このような傾向は、ILMをほぼリアルタイムで処理することが一時的に不可能になったことを示しています。


[Awaiting - Client vs. Time]のグラフ

手順

  1. [Support] > [Grid Topology]を選択します。
  2. [deployment] > [ Overview] > [Main]を選択します。
  3. [ILM Activity]セクションで、ILM評価の主な属性を確認します。
    Awaiting - All
    ILM評価を待っているオブジェクトの合計数です。
    Awaiting - Client
    クライアント処理(取り込みなど)のためにILM評価を待っているオブジェクトの合計数です。
    Scan Rate
    グリッドのオブジェクトがスキャンされてILMのキューに登録される速度です。
    Scan Period - Estimated
    ILMによるすべてのオブジェクトのフル スキャンが完了するまでの推定時間です。
    注:フル スキャンが完了しても、ILMがすべてのオブジェクトに適用されるとは限りません。
    Awaiting - Evaluation Rate
    グリッドのオブジェクトがILMポリシーに照らして評価される現在の速度です。
    Repairs Attempted
    レプリケート データの修復処理が試行されたオブジェクトの合計数です。この数は、LDRがリスクの高いオブジェクトの修復を試行するたびに増分します。
    注:修復後にレプリケーションに失敗した場合は、同じオブジェクトの修復で再度増分される可能性があります。