StorageGRID Webscaleアプライアンスをインストールする前に、アプライアンスに接続できるネットワークを確認し、各コントローラのポートがどのように使用されるかを把握する必要があります。
StorageGRID Webscaleのグリッド ネットワーク:グリッド ネットワークは、StorageGRID Webscaleのすべての内部トラフィックに使用されます。このネットワークによって、グリッド内のすべてのノードが、すべてのサイトおよびサブネットにわたって相互に接続されます。グリッド ネットワークは必須です。
StorageGRID Webscaleの管理ネットワーク:システムの管理とメンテナンスに使用するクローズド ネットワークです。管理ネットワークは通常はプライベート ネットワークであり、サイト間でルーティング可能にする必要はありません。管理ネットワークはオプションです。
StorageGRID Webscaleのクライアント ネットワーク:クライアント アプリケーション(S3やSwiftなど)にアクセスするために使用されるオープン ネットワークです。クライアント ネットワークによってグリッドへのクライアント プロトコル アクセスが可能になるため、グリッド ネットワークを分離してセキュリティを確保できます。クライアント ネットワークはオプションです。
SANtricity Storage Managerの管理ネットワーク:E2700コントローラはSANtricity Storage Managerがインストールされている管理ネットワークに接続します。これにより、アプライアンス内のハードウェア コンポーネントの監視と管理を行うことができます。この管理ネットワークは、StorageGRID Webscaleの管理ネットワークと同じにすることも、独立した管理ネットワークにすることもできます。
StorageGRID Webscaleアプライアンスをインストールするときは、2台のコントローラを相互に接続するとともに、必要なネットワークに接続する必要があります。次の図はSG5660の2台のコントローラを示しています(上がE2700コントローラで、下がE5600SGコントローラ)。SG5612では、E2700コントローラがE5600SGコントローラの左側にあります。
項目 | ポート | ポートのタイプ | 機能 |
---|---|---|---|
1 | E2700コントローラの管理ポート1 | 1Gb(RJ-45)イーサネット | E2700コントローラをSANtricity Storage Managerがインストールされているネットワークに接続します。 |
2 | E2700コントローラの管理ポート2 | 1Gb(RJ-45)イーサネット | 設置時にE2700コントローラをサービス ラップトップに接続します。 |
3 | 各コントローラの2つのSASインターコネクト ポート(Ch 1とCh 2) | E2700コントローラ:mini-SAS-HD E5600SGコントローラ:mini-SAS |
2台のコントローラを相互に接続します。 |
4 | E5600SGコントローラの管理ポート1 | 1Gb(RJ-45)イーサネット | E5600SGコントローラをStorageGRID Webscaleの管理ネットワークに接続します。 |
5 | E5600SGコントローラの管理ポート2 | 1Gb(RJ-45)イーサネット | 取り付け時にE5600SGコントローラをサービス ラップトップに接続するために使用できます(DHCPによって割り当てられたIPアドレスがない場合)。 |
6 | E5600SGコントローラの4つのネットワーク ポート | 10GbE(光ファイバ) | StorageGRID Webscaleのグリッド ネットワークおよびクライアント ネットワークに接続します。「E5600SGコントローラでの10GbEポート接続」を参照してください。 |