システム アーキテクチャ

StorageGRID Webscaleシステムの基本的なビルディング ブロックはグリッド ノードです。ノードはサービスを備えています。サービスは、グリッド ノードに一連の機能を提供するソフトウェア モジュールです。StorageGRID Webscaleシステムのすべての機能に関する値とステータスは、属性を通じてレポートされます。

グリッド ノード

StorageGRID Webscaleシステムは、次の4種類のグリッド ノードを使用します。
  • 管理ノード:システムの設定、監視、ロギングなどの管理サービスを提供します。それぞれのグリッドに1つのプライマリ管理ノードがあり、冗長性を得るために任意の数の管理ノードを追加できます。
  • ストレージ ノード:オブジェクトのデータとメタデータの格納(データ保護を含む)を管理します。
  • APIゲートウェイ ノード(オプション):アプリケーションからの接続に使用できるStorageGRID Webscaleシステムへのロード バランシング インターフェイスを提供します。サードパーティのHTTPロード バランサを代わりに使用することもできます。
  • アーカイブ ノード(オプション):オブジェクト データを長期保管用に外部アーカイブ ストレージ システム(テープまたはクラウド)にアーカイブするためのインターフェイスを提供します。

次の図は、StorageGRID Webscaleシステムにおけるグリッド ノードの配置を示しています。


説明が付随している図

サービス

グリッド ノードは、タイプごとに異なるソフトウェア サービスを実行して、固有の機能を提供します。
ノード タイプ 主な機能 関連サービス
管理ノード システム アクティビティを追跡する Audit Management System(AMS)
システム全体の設定を管理する。プライマリ管理ノードのみ Configuration Management Node(CMN)
WebベースのGrid Manager管理インターフェイスをサポートする Network Management System(NMS)
RESTful管理API要求を処理する 管理アプリケーション プログラミング インターフェイス(mgmt-api)
指標を収集し、格納する Prometheus
ストレージ ノード トポロジおよび認証情報を管理する Administrative Domain Controller(ADC) 1サイトにつき3つ
オブジェクト メタデータ ストレージを監視する Distributed Data Store(DDS)
オブジェクト ストレージ プロトコル要求を処理し、ディスク上のオブジェクト データを管理する Local Distribution Router(LDR)
プラットフォーム サービスをサポートするためにパブリック クラウドと統合する Replicated State Machine(RSM) 1サイトにつき3つ
LDAPおよびActive Directoryから取得したユーザIDを統合する IDサービス(idnt) 1サイトにつき3つ
オブジェクト メタデータを格納し、保護する Cassandra
テナント アカウントを管理する アカウント サービス(acct) 1サイトにつき3つ
認証用にOpenStack Keystoneと統合する Keystoneサービス(kstn) 1サイトにつき3つ
APIゲートウェイ ノード ストレージ ノードに対するクライアント接続を調整する Connection Load Balancer(CLB)
アーカイブ ノード 外部アーカイブ ストレージ システム(テープやクラウド)と通信する Archive(ARC)
すべてのタイプのノード オペレーティング システムと基盤のハードウェアを監視する Server Status Monitor(SSM)

属性

属性は、StorageGRID Webscaleシステムのすべての機能について、値とステータスを報告します。属性と属性が報告する値は、StorageGRID Webscaleシステムを監視するための基盤となります。
[Nodes]ページのボリュームの属性

属性値

属性のレポートはベストエフォート ベースで行われ、100%正確とは限りません。サービスのクラッシュ時や障害が発生したグリッド ノードのリビルド中など、一部の状況では属性の更新が失われることがあります。たとえば、LDRサービスで多数のオブジェクトを取り込んだあと、更新された属性値をディスクにコミットする前にサービスがクラッシュした場合、前回のコミット後の属性の更新は失われます。

伝播にかかる時間により、StorageGRID Webscaleシステムで属性がレポートされるまでに遅れが生じることがあります。ほとんどの属性については、更新された値は一定の間隔でStorageGRID Webscaleシステムに送信されます。そのため、更新がシステムで認識されるまでの間に数分かかる場合があり、ほぼ同時に行った2つの属性変更が同時にレポートされないこともあります。

属性の値は、環境、データセンター サイト、グリッド ノードのレベルでレポートされます。環境やデータセンター サイトの属性は、複数のグリッド ノードに関する情報の概要をわかりやすく示しています。