オブジェクトのバージョン管理

バージョン管理の機能を使用してオブジェクトの複数のバージョンを保持することで、オブジェクトが偶発的に削除される事態に対応したり、以前のバージョンのオブジェクトを読み出してリストアしたりできます。

StorageGRID Webscaleシステムでは、バージョン管理のほとんどの機能をサポートしていますが、いくつかの制限事項があります。StorageGRID Webscaleでは、オブジェクトごとに最大1,000個のバージョンをサポートしています。

StorageGRID Webscaleのオブジェクトのバージョン管理は、情報ライフサイクル管理(ILM)と連携できます。AmazonのObject Lifecycle Managementはサポートされていません。バケットでバージョン管理機能を使用するには、それぞれのバケットに対して明示的に有効にする必要があります。バケット内の各オブジェクトには、StorageGRID Webscaleシステムによって生成されるバージョンIDが割り当てられます。

多要素認証(MFA)はサポートされていません。

注:バージョン管理は、StorageGRID Webscaleバージョン10.3以降で作成されたバケットでのみ有効にすることができます。

ILMとバージョン管理

オブジェクトの各バージョンにはILMポリシーが適用されます。ILMのスキャン処理では、すべてのオブジェクトが継続的にスキャンされ、現在のILMポリシーに照らして再評価されます。ILMポリシーに対する変更は、それまでに取り込まれたすべてのオブジェクトに適用されます。バージョン管理が有効になっている場合は、それまでに取り込まれたバージョンも対象になります。ILMのスキャン処理により、過去に取り込まれたオブジェクトに変更後の新しいILMの内容が適用されます。

バージョン管理が有効なバケット内のS3オブジェクトに対しては、参照時間をnoncurrentに指定したILMルールを作成できます。オブジェクトが更新されると、それまでのバージョンはnoncurrentになります。noncurrentの時間フィルタを使用することで、旧バージョンのオブジェクトによるストレージへの影響を軽減するポリシーを作成できます。