PUT Bucket last access time要求を使用すると、最終アクセス時間の更新を個々のバケットで有効または無効にできます。最終アクセス時間の更新を無効にするとパフォーマンスが向上します。バージョン10.3.0以降で作成されたバケットに対しては、いずれもデフォルトで無効になります。
この処理を完了するには、バケットのs3:PutBucketLastAccessTime権限またはrootアカウントが必要です。
注:StorageGRID Webscaleバージョン10.3以降では、すべての新規バケットで最終アクセス時間の更新がデフォルトで無効になります。以前のバージョンのStorageGRID Webscaleで作成されたバケットにこの新たなデフォルトの動作を適用する場合は、対象となるバケットごとに最終アクセス時間の更新を無効にする必要があります。最終アクセス時間の更新を有効または無効にするには、PUT Bucket last access time要求、Tenant Managerのチェック ボックス、またはテナント管理APIを使用します。
バケットで最終アクセス時間の更新が無効になっている場合、バケットの処理の動作は次のようになります。
- GET Object、GET Object ACL、GET Object Tagging、HEAD Objectの各要求では、最終アクセス時間が更新されません。オブジェクトは、情報ライフサイクル管理(ILM)評価のキューに追加されません。
- メタデータのみを更新するPUT Object - Copy要求とPUT Object Tagging要求では、最終アクセス時間も更新されます。オブジェクトはILM評価のキューに追加されます。
- ソース バケットで最終アクセス時間の更新が無効になっている場合は、PUT Object - Copy要求でソース バケットの最終アクセス時間が更新されません。コピーされたオブジェクトは、ソース バケットのILM評価のキューに追加されません。ただし、デスティネーションについては、PUT Object - Copy要求で常に最終アクセス時間が更新されます。オブジェクトのコピーは、ILM評価のキューに追加されます。
- Complete Multipart Upload要求では、最終アクセス時間が更新されます。完了したオブジェクトは、ILM評価のキューに追加されます。
要求例
この例では、バケットの最終アクセス時間を有効にしています。
PUT /bucket?x-ntap-sg-lastaccesstime=enabled HTTP/1.1
Date: date
Authorization: authorization string
Host: host
この例では、バケットの最終アクセス時間を無効にしています。
PUT /bucket?x-ntap-sg-lastaccesstime=disabled HTTP/1.1
Date: date
Authorization: authorization string
Host: host