Complete Multipart Upload処理では、以前にアップロードされたパートをアセンブルすることで、オブジェクトのマルチパート アップロードを完了します。
競合するクライアント要求(2つのクライアントが同じキーに書き込む場合など)は、「latest-wins」ベースで解決されます。「latest-wins」評価は、S3クライアントが処理を開始するタイミングではなく、StorageGRID Webscaleシステムが特定の要求を完了したタイミングで行われます。
x-amz-storage-class要求ヘッダーがサポートされています。指定できる値は次のとおりです。
(デフォルト)デュアルコミットの取り込み処理を指定します。
シングルコミットの取り込み処理を指定します。
マルチパート アップロードは、この処理で完了します。バケットでバージョン管理が有効になっている場合は、マルチパート アップロードの完了時にオブジェクトのバージョンが作成されます。
バケットでバージョン管理が有効になっている場合、格納されるオブジェクトのバージョンごとに一意のversionIdが自動的に生成されます。このversionIdは、x-amz-version-id応答ヘッダーを使用した応答でも返されます。
バージョン管理が一時停止中の場合は、versionIdがnullの状態でオブジェクトのバージョンが格納され、nullのバージョンがすでに存在する場合は上書きされます。
マルチパート アップロードが行われるバケットでプラットフォーム サービスが設定されている場合、関連するレプリケーション操作や通知操作が失敗してもマルチパート アップロードは正常に実行されます。
この状況が発生すると、Grid ManagerでTotal Events(SMTT)のアラームが生成されます。Last Eventメッセージに、通知が失敗した最後のオブジェクトについて、「Failed to publish notifications for bucket-name object key」と表示されます (このメッセージを表示するには、 を選択し、 表の上部の[Last Event]を確認します)。イベントのメッセージは/var/local/log/bycasterr.logにも表示されます。
テナントでは、オブジェクトのメタデータまたはタグを更新することで、失敗したレプリケーションまたは通知をトリガーできます。テナントでは、既存の値を再送信し、不要な変更を回避できます。