StorageGRID Webscaleプラットフォーム サービスは、ハイブリッド クラウドの実装に役立ちます。
テナント アカウントにプラットフォーム サービスの使用が許可されている場合は、S3バケットに対して次のサービスを設定できます。
たとえば、1つのバケットに配置されている特定の顧客レコードを、StorageGRID Webscaleインスタンスを独自に所有している姉妹団体にミラーリングするように設定し、組織にまたがるハイブリッド グリッドを作成することができます。
たとえば、バケットに追加された各オブジェクトについてアラートが管理者に送信されるように設定できます。この場合、オブジェクトは重大なシステム イベントに関連付けられているログ ファイルです。
たとえば、リモートのElasticsearchサービスにS3オブジェクト メタデータを送信するようにバケットを設定できます。次に、Elasticsearchを使用してバケット間で検索を実行し、オブジェクト メタデータのパターンに対して高度な分析を実行できます。
通常、プラットフォーム サービスのターゲットはStorageGRID Webscale環境の外部にあるため、プラットフォーム サービスを使用することで外部のストレージ リソース、通知サービス、検索または分析サービスの機能と柔軟性をデータに対して利用できます。
1つのS3バケットに対して複数のプラットフォーム サービスを組み合わせて設定できます。たとえばStorageGRID Webscale S3バケットに対してCloudMirrorサービスと通知の両方を設定して、特定のオブジェクトをAWS Simple Storage Serviceにミラーリングし、同時に各オブジェクトに関する通知を他社製の監視アプリケーションに送信してAWSの費用を追跡できます。
プラットフォーム サービスは、Tenant Managerまたはテナント管理APIを使用して、設定した外部エンドポイントと通信します。各エンドポイントは外部のデスティネーション(StorageGRID Webscale S3バケット、Amazon Web Servicesバケット、Simple Notification Serviceトピック、ローカルまたはAWSでホストされるElasticsearchクラスタなど)です。
エンドポイントを作成したら、バケットにXML設定を追加してプラットフォーム サービスを有効にすることができます。XML設定は、バケットが処理を実行するオブジェクト、実行する処理、およびサービスに使用するエンドポイントを特定します。
設定XMLの形式は、StorageGRID Webscaleプラットフォーム サービスの実装に使用するS3 REST APIに従います。
プラットフォーム サービス | S3 REST API |
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CloudMirrorレプリケーション |
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通知 |
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検索統合 |
これらはStorageGRID Webscale独自の処理です。 |
StorageGRID WebscaleでのこれらのAPIの実装方法の詳細については、S3クライアント アプリケーションを実装する手順を参照してください。