最終アクセス日時の更新の有効化または無効化

グリッド管理者がStorageGRID WebscaleシステムのInformation Lifecycle Management(ILM;情報ライフサイクル管理)ルールを作成する際に、オブジェクトを別の格納場所に移動するかどうかを決定する際にオブジェクトの最終アクセス日時を使用するように指定できます。S3テナントを使用している場合は、S3バケット内のオブジェクトに対して最終アクセス日時の更新を有効にすることで、このようなルールを活用できます。

開始する前に

この手順は、配置手順に[Last Access Time]オプションを使用するILMルールを少なくとも1つ含むStorageGRID Webscaleシステムにのみ該当します。StorageGRID Webscaleシステムにこのようなルールが含まれていない場合はこの手順を無視してかまいません。

タスク概要

[Last Access Time]は、ILMルールの[Reference Time]配置手順で使用可能なオプションの1つです。ルールの[Reference Time]を[Last Access Time]に設定すると、オブジェクトが最後に読み出された(読み取られたまたは表示された)日時に基づいて、オブジェクトを特定の格納場所に配置するよう指定できます。

たとえば、最近表示したオブジェクトを高速ストレージに保持するには、次のように指定したILMルールを作成できます。
  • 過去1カ月間に読み出されたオブジェクトは、ローカル ストレージ ノードに保持する。
  • 過去1カ月間に読み出されなかったオブジェクトは、オフサイトの場所に移動する。
注:詳細については、StorageGRID Webscaleの管理に関する手順を参照してください。

デフォルトでは、最終アクセス日時の更新は無効です。StorageGRID Webscaleシステムに[Last Access Time]オプションを使用するILMルールが含まれている場合は、そのルールで指定されたS3バケットに対して最終アクセス日時の更新を有効にする必要があります。

次の表は、最終アクセス時間が有効または無効な場合それぞれについて、バケット内のすべてのオブジェクトに適用される動作をまとめたものです。
要求のタイプ 最終アクセス時間が無効な場合の動作(デフォルト) 最終アクセス時間が有効な場合の動作
最終アクセス日時の更新 ILM評価キューへのオブジェクトの追加 最終アクセス日時の更新 ILM評価キューへのオブジェクトの追加
オブジェクト、およびそのアクセス制御リストまたはメタデータの読み出し要求 × ×
オブジェクト メタデータの更新要求
バケット間でのオブジェクトのコピー要求
  • ×(ソース コピー)
  • ○(デスティネーション コピー)
  • ×(ソース コピー)
  • ○(デスティネーション コピー)
  • ○(ソース コピー)
  • ○(デスティネーション コピー)
  • ○(ソース コピー)
  • ○(デスティネーション コピー)
マルチパート アップロードの完了要求 ○(アセンブルされたオブジェクト) ○(アセンブルされたオブジェクト) ○(アセンブルされたオブジェクト) ○(アセンブルされたオブジェクト)
あるバケットの最終アクセス日時を有効にする前に、この設定を有効にするとStorageGRID Webscale(特に、小さなオブジェクトを含むシステム)のパフォーマンスが低下する可能性があることを理解しておいてください。パフォーマンスへの影響が発生するのは、オブジェクトが読み出されるたびにStorageGRID Webscaleで以下の追加手順が実行されるためです。
  • 新しいタイムスタンプでオブジェクトを更新する
  • 現在のILMルールとポリシーに照らしてオブジェクトが再評価されるように、ILMキューにオブジェクトを追加する

手順

  1. [S3] > [Buckets]をクリックします。
  2. リストからバケットを選択します。
  3. [Configure Last Access Time]をクリックします。
  4. このバケット内のオブジェクトを読み出すときに最終アクセス日時を更新する場合はチェック ボックスをオンに、最終アクセス日時の更新を無効にする場合はチェック ボックスをオフにします。

    最終アクセス日時の更新を設定するダイアログ ボックスのスクリーンショット
    注意:オブジェクトが読み出されるときに最終アクセス日時を更新すると、特に小さなオブジェクトについてはパフォーマンスが低下する可能性があります。
  5. [Save]をクリックします。