StorageGRID Webscale 11.1の新機能

StorageGRID Webscale 11.1では、[Nodes]と[Support]という新しいメニュー オプション、S3バケットに対する準拠のサポート、ソフトウェア アップグレードの実施とホットフィックスの適用に関する新しい手順など、いくつかの機能強化と新機能を導入しました。

ユーザ インターフェイスの変更

StorageGRID Webscaleユーザ インターフェイスに、いくつかの機能強化が追加されました。バージョン11.1に初めてサインインした時点で確認できます。
  • 新しい[Nodes]オプションがGrid Managerメイン メニューに追加されました。新しい[Nodes]ページのタブを選択すると、システムの使用状況の概要を示すグラフと表が表示されるほか、未確認のアラーム、CPU利用率、ネットワークの要約、ストレージ、イベントなど、各ノードについての情報を確認できます。ストレージ ノードについては、オブジェクトとILMの情報が提供されます。

    これまで[Grid]ページで確認できたサービスと属性に関する詳細な情報は、今後、新しい[Support] > [Grid Topology]ページに表示されます。新しい[Support]メニューには、[Logs]オプションと[AutoSupport]オプションも含まれています。

  • グリッド管理インターフェイスは、Grid Managerに名前が変わりました。
  • テナント管理インターフェイスは、Tenant Managerに名前が変わりました。

StorageGRID Webscale管理者ガイド

S3バケットに対する準拠のサポート

StorageGRID Webscale 11.1では、S3テナント アカウント ユーザが米国証券取引委員会(SEC)や米国商品先物取引委員会(CFTC)などの政府機関の記録保持要件に準拠するためのサポートを導入しました。この新しい準拠機能を使用すると、S3テナントは、一定期間にわたるオブジェクト データの保存を求める規制要件に準拠できるようになります。

グリッド管理者は、グローバル準拠設定を有効にして、最初にStorageGRID Webscaleシステム全体でこの機能を有効にする必要があります。これにより、S3バケット所有者は、S3 API、Tenant Manager、またはテナント管理APIを使用して、準拠バケットを作成できるようになります。準拠バケットの設定では、バケット内のオブジェクトの保持期間の指定、バケットに対するリーガル ホールドの適用と解除、保持期間が終了したオブジェクトの自動削除の設定を指定できます。

準拠バケット内のオブジェクトは有効なILMポリシーの準拠ルールで評価されます。これらのルールは、各オブジェクトのレプリケートされたコピーを2つまたはイレイジャー コーディング コピーを1つ以上、保持期間中ストレージ ノードに保管することを定めています。

StorageGRID Webscale管理者ガイド

テナント ユーザ ガイド

S3(Simple Storage Service)実装ガイド

ソフトウェア アップグレード手順の改善

StorageGRID Webscale 11.1では、ソフトウェア アップグレード手順が改善され、新しいリリースへのアップグレードを迅速かつ容易に実行できるようになりました。更新パッケージは複数のグリッド ノードに同時に配信され、タイプごとに1つのグリッド ノードを並行してアップグレードできます。また、アップグレードの進捗状況がノードごとにレポートされるので、問題が起きている場所を特定しやすくなりました。

アップグレードの変更が有効になるのは、プライマリ管理ノードをStorageGRID Webscale 11.1にアップグレードしたあとです。

StorageGRID Webscaleアップグレード ガイド > 「アップグレードの実行」

新しいホットフィックス手順

StorageGRID Webscale 11.1へのアップグレード後、Grid Managerのインターフェイスから簡単にStorageGRID Webscaleホットフィックスを適用できます。[Maintenance] > [Apply Hotfix]を選択してください。

リカバリおよびメンテナンス ガイド

メタデータ スペースとアラームに対する変更

オブジェクト メタデータ用の使用可能なスペースに対するStorageGRID Webscaleの管理およびレポート方法が変更されました。
  • 新規インストールでは、ストレージ ボリューム0のMetadata Reserved Space(CAWM)値が2TBから3TBに拡張されています。この拡張により、各ストレージ ノードは、コンパクションなどの必須のデータベース処理に十分なスペースを使用できるようになります。
    注:StorageGRID Webscale 11.1にアップグレードした場合は、手動でこの値を3TBに増やす必要があります。

    StorageGRID Webscaleアップグレード ガイド > 「Metadata Reserved Spaceウォーターマークの拡張」

  • Metadata Used Space(Percent)(CDLP)アラームの計算方法が変更され、新しいストレージ ノードを追加する必要がある場合に、より早く把握できるようになりました。CDLPアラームは、オブジェクト メタデータに使用できるMetadata Reserved Spaceの割合が、70%使用済み(Minorアラーム)、90%使用済み(Majorアラーム)、100%使用済み(Criticalアラーム)に達した場合に、それぞれトリガーされます。
  • Metadata Used Space(Percent)アラームが90%のしきい値に達すると、ダッシュボードに警告が表示されるので、新しいストレージ ノードを追加するべき時期が一目でわかります。

StorageGRID Webscale管理者ガイド

StorageGRID Webscale拡張ガイド

S3およびSwift REST APIのサポートの機能強化

次の変更が行われています。
  • S3およびSwift:グリッド全体に対する新しいオプションである[HTTP]を指定すると、ストレージ ノードとAPIゲートウェイ ノード間の通信に、HTTPSではなくHTTPを使用できます。たとえば、テスト時にHTTPを使用したい場合に有用です。グリッドで[HTTP]オプションが有効になっている場合は、HTTP通信用にHTTPS通信とは別のポートを使用する必要があります。
  • S3のみ:S3バケットのCross-Origin Resource Sharing(CORS)要求を送信できるようになりました。S3 REST API、Tenant Manager、またはテナント管理APIを使用して、CORSを管理できます。

S3(Simple Storage Service)実装ガイド

Swift実装ガイド

テナント ユーザ ガイド

プラットフォーム サービスの機能強化

CloudMirrorレプリケーション、イベント通知、または検索統合サービスを必要とするS3要求が、エンドポイントへの送信速度に合わせて自動的に調整されるようになりました。これにより、最大100個のアクティブ テナントでプラットフォーム サービスを使用できます。プラットフォーム サービス用のインターネット接続にHTTPプロキシを設定することもできるようになりました。また、プラットフォーム サービスを使用する前にネットアップの担当者に連絡する必要がなくなりました。

StorageGRID Webscale管理者ガイド

テナント ユーザ ガイド

切断状態のノードの運用停止のサポート

以前は、StorageGRID Webscaleシステムに「Unknown」または「Administratively Down」ステータスのグリッド ノードがある場合、接続されているグリッド ノードの運用を停止できませんでした。StorageGRID Webscale 11.1リリースでは、グリッド ノードが切断された状態でも運用を停止できます。

リカバリおよびメンテナンス ガイド

StorageGRID Webscaleアプライアンス インストーラのSGAメンテナンス モード

StorageGRID Webscaleアプライアンスのコンピューティング コントローラを、シャットダウンする代わりにメンテナンス モードに切り替えることができるようになりました。メンテナンス モードでは、アプライアンス ハードウェアの設置場所まで行って電源を再投入する必要がないため、ストレージ コントローラでファームウェア アップグレードなどのメンテナンス手順を実行する際に作業の中断が少なくて済みます。

ハードウェア インストールおよびメンテナンス ガイド (SG5600)

ハードウェア インストールおよびメンテナンス ガイド (SG5700)