NAS Bridgeは、StorageGRIDシステムのオブジェクト機能とVMwareの仮想ランタイム環境の機能を活用することにより、複数の主要機能とメリットを提供します。これらの機能は、お使いのストレージ環境に付加価値をもたらす強力で柔軟なソリューションを提供します。
NAS Bridgeには次の重要な機能が含まれています。
- 標準のクライアント アクセス プロトコル
- クライアントは、標準のネットワーク ストレージ プロトコルを使用してNAS Bridgeにアクセスします。NAS Bridgeによって公開されるマウント ポイントへの接続を除き、クライアントで行う必要のある設定はありません。クライアントは、ネイティブ ファイルサーバのネットワーク ドライブに接続しているかのように、NAS Bridge共有に直接接続したり、エクスポートしたりできます。
- 仮想マシンの導入
- NAS Bridgeは、VMware仮想マシンとして実装および導入され、ハイアベイラビリティ(HA)などのVMwareのいくつかの機能を利用します。また、仮想マシンを配置する場所は柔軟に選択でき、これはディザスタ リカバリにおいて特に重要になります。
- StorageGRIDとの統合
- NAS Bridgeは、S3 APIを通じてStorageGRIDシステムと統合されます。この統合により、NAS Bridgeでは、データ ストレージの冗長性など、StorageGRIDの機能の多くを活用できます。
- 拡張性
- NAS Bridgeでは、オブジェクト ストアに格納するファイルやオブジェクト ストアから読み出すファイルの数に制限はありません。
- オブジェクトベースのファイル アクセスへの移行
- NAS Bridgeは、クライアント ファイルを取り込んで、変更せずにStorageGRIDシステムに格納します。これにより、データのオブジェクトとファイルの表示が統一されます。お客様のニーズに基づいて、アプリケーションをファイルベース ストレージからオブジェクトベース ストレージへ移行できます。
- キャッシュの高速化
- 各NAS Bridgeは、読み取りとライトバックの両方のキャッシュを実行するキャッシュ デバイスを1つ以上提供します。このキャッシュは、オブジェクト ストレージ向けに最適化されており、NAS Bridgeの全体的なパフォーマンスが向上します。キャッシュ デバイスは、外部ネットワーク ストレージ上に配置できます。
- 管理ネットワークとデータ ネットワークの分離
- NAS Bridgeを設定する際に、複数の論理インターフェイス(LIF)を定義できます。これにより、ストレージ ネットワーク内で管理トラフィックとデータ トラフィックの分離を維持できます。
- RESTful Webサービスの管理API
- NAS Bridgeの管理には、RESTful WebサービスAPIを使用します。APIには、標準のブラウザ インターフェイス経由、API Docs(Swagger)ページ経由、Webプログラミング言語やツールを使用するなど、複数の方法でアクセスできます。
- 広範なメンテナンスとサポート機能
- 標準のWeb管理ユーザ インターフェイスには、アラート通知やログ ファイル パッケージの生成など、メンテナンスとサポートの機能が含まれています。
- ダッシュボードとレポート機能
- 管理ユーザ インターフェイスは、NAS Bridgeの指標を表示するダッシュボードを提供します。