障害発生時のNAS Bridgeの再インストール

NAS Bridgeに障害が発生した場合は、NAS Bridgeソフトウェアを再インストールし、保存されている設定をインポートすると、運用を再開できます。

開始する前に

タスク概要

NAS Bridgeは、ほとんどの障害からデータ損失のリスクなしにリカバリできます。データにリスクが生じる唯一の災害は、キャッシュ デバイスの回復不能な障害です。キャッシュ デバイスに障害が発生すると、StorageGRIDシステムにまだアップロードされていないデータはすべて失われます。また、ネームスペースで次の不整合が生じるおそれがあります。
  • ファイルのmtimeが正しく更新されない場合があります。たとえば、新しいデータがファイルに書き込まれても、mtimeが同じままであることがあります。
  • ファイルのnlinkの数が人為的に1増える場合があります。ファイルはネームスペースから削除できますが、StorageGRIDにはデータが残ったまま削除されません。
  • ディレクトリのmtimeが正しく更新されない場合があります。たとえば、ディレクトリ内でファイルやディレクトリの作成、削除、または名前変更が行われても、そのディレクトリのmtimeが更新されないことがあります。
  • ディレクトリのnlinkの数が人為的に1増える場合があります。たとえば、サブディレクトリが削除されても、nlinkの数が減らないことがあります。あるいは、NAS Bridgenlinkの数を増分したにもかかわらず、実際のサブディレクトリの作成が失敗することがあります。
    注:この不整合が発生しても、ディレクトリは空になった時点で削除できます。
  • ネームスペースにディレクトリへのハード リンクが含まれている場合があります。たとえば、ディレクトリの名前変更時にキャッシュ デバイスで障害が発生した場合は、ディザスタ リカバリ イベントの前に古い名前の削除が処理されないと、ハード リンクが生成されることがあります。古い名前は、ディレクトリが初めてリストされるとき、またはアクセスされるときに削除されます。

手順

  1. NAS Bridge仮想マシンの .ovaファイルをダウンロードして導入し、NAS Bridgeソフトウェアを再インストールします。

    ネットワーク設定を変更する場合は、リカバリ手順を実行する前の導入時に変更します。リカバリ パッケージをインポートしても、ネットワーク設定は上書きされません。

  2. 新しいキャッシュ デバイスを作成して接続します。
    元の仮想マシンに対して作成したのと同じ構成のキャッシュ デバイス ディスクを、交換用仮想マシンに対して作成する必要があります。元のキャッシュ デバイスを接続したときと同じ順序で、キャッシュ デバイスを仮想マシンに接続する必要があります。必要に応じて、元のキャッシュ デバイスよりも大きい容量でキャッシュ デバイスを作成できます。
    容量が1TB、4TB、4TBの3つのキャッシュ デバイスを使用していた場合は、接続する最初のディスクを1TB以上の容量、残りの2つのディスクを4TB以上の容量に設定して、合計3つの新しいキャッシュ デバイスを作成します。
    注:障害時にキャッシュが破損しなかった場合は、最初にキャッシュを作成する必要はありません。元の仮想マシンにキャッシュ デバイスを接続したときと同じ順序で、仮想マシンにキャッシュ デバイスを接続します。vSphereを使用して、新しい仮想マシンのディスク構成が元のディスク構成と同じであることを確認します。
  3. 保存されている設定をインポートします。
    1. Webページの上部にある[Maintenance]をクリックします。
    2. [Recovery Package]をクリックします。
    3. 使用するブラウザに応じて、[Browse][Choose File]をクリックし、保存したリカバリ パッケージを選択します。
    4. [Upload]をクリックします。
      リカバリ パッケージがWebページ上のテーブルに表示されます。
    5. テーブルのリカバリ パッケージを選択し、[Import]をクリックして、保存されている設定データでNAS Bridgeを更新します。
    注:保存されているリカバリ パッケージにアクセスできない場合は、すべての設定データを再入力する必要があります。インストール時に実行した設定手順と、NAS Bridgeの管理時に実行した設定手順を繰り返します。
  4. プロンプトが表示されたら、[Yes]をクリックしてファイルをインポートし、NAS Bridgeをリブートします。
    設定ファイルをインポートすると、NAS Bridgeがリブートします。システムのリブート中にNAS Bridgeまたは管理APIにアクセスすると、エラー メッセージが表示される場合があります。このようなエラーを回避するために、インポート プロセスを開始してから約15分間はNAS Bridgeにアクセスしないでください。
  5. NAS Bridgeが再起動したら、再度ログインします。
  6. 以前にActive Directoryサーバを追加している場合、そのサーバのステータスがFAILED ADDになります。サーバを再接続するには、次の手順を実行します。
    1. [Configuration] > [Active Directory]を選択します。
    2. テーブルでActive Directoryサーバを選択し、[Edit]をクリックします。
    3. 管理パスワードを入力し、[Save]をクリックします。
    4. Active DirectoryサーバのステータスがReadyになるまで待ちます。
    5. SMBファイルシステムが正しくマウントされるように、NAS Bridgeをもう一度リブートします。
      Active Directoryの準備が完了する前にNAS Bridgeをリブートすると、パスワードの再入力とNAS Bridgeのリブートが必要になる場合があります。