情報ライフサイクル管理(ILM)ポリシーは、優先順位が付けられた一連のILMルールです。StorageGRIDシステムが時間の経過に伴ってオブジェクト データを管理する方法を決定します。
各StorageGRIDシステムには、アクティブなILMポリシーが1つ必要です。また、StorageGRIDシステムではドラフトのILMポリシーを1つと任意の数の履歴ポリシーを使用できます。
初めてILMポリシーを作成するときは、ILMルールを1つ以上選択して特定の順序で並べ、ドラフト ポリシーを作成します。ドラフト ポリシーをシミュレートして動作を確認したら、そのポリシーをアクティブ化してアクティブ ポリシーを作成します。ドラフト ポリシーをアクティブ化すると、それまでのアクティブ ポリシーは履歴ポリシーになります。ILM履歴ポリシーはアクティブではなくなったILMポリシーです。ILM履歴ポリシーは削除できません。
StorageGRIDシステムにオブジェクトが取り込まれると、そのメタデータがアクティブなILMポリシー内の最初のILMルールに照らして評価されます。オブジェクト メタデータが最初のルール内のフィルタに一致した場合は、そのルールのコンテンツ配置手順によって指定の格納場所にオブジェクト データが分散されます。メタデータが最初のルール内のフィルタに一致しなかった場合、オブジェクトはアクティブなILMポリシー内の後続の各ILMルールに照らして(一致するまで)評価されます。
1つのILMルールをポリシーのデフォルトのILMルールとして設定する必要があります。ポリシー内の他のどのILMルールもオブジェクト メタデータに一致しない場合、デフォルト ルールで指定された配置手順が適用されます。StorageGRIDシステムを最初にインストールした時点では、組み込みのILMルールである「Make 2 Copies」がアクティブなILMポリシー内のデフォルトのILMルールです。
次の図は、各オブジェクトがアクティブなILMポリシー内のILMルールで評価される方法を示しています。