レプリケーションとイレイジャー コーディングのどちらを使用してオブジェクト データを損失から保護するかを決定する前に、イレイジャー コーディングのメリット、デメリット、および要件を理解しておく必要があります。
イレイジャー コーディングのメリット
イレイジャー コーディングは、レプリケーションに比べて信頼性、可用性、ストレージ効率に優れています。
イレイジャー コーディングのデメリット
レプリケーションと比較した場合のイレイジャー コーディングのデメリットは次のとおりです。
- より多くのストレージ ノードとサイトが必要です。たとえば、6+3のイレイジャー コーディング スキームを使用する場合は、3つのサイトに3つ以上のストレージ ノードが必要です。一方、オブジェクト データをレプリケートする場合に必要なストレージ ノードは、各コピーに1つだけです。
- 地理的に分散したサイトでイレイジャー コーディングを使用する場合は、読み出しのレイテンシが増加します。イレイジャー コーディングされてリモート サイトに分散されたオブジェクトのフラグメントをWAN接続経由で読み出す場合、レプリケートされてローカル(クライアントの接続先と同じサイト)で利用可能なオブジェクトよりも時間がかかります。
- 地理的に分散したサイトでイレイジャー コーディングを使用する場合は、特にWANネットワーク接続経由でオブジェクトを頻繁に読み出したり修復したりするケースでは読み出しと修復のWANネットワーク トラフィックが増大します。
- コンピューティング リソースの使用量が多くなります。
イレイジャー コーディングの要件
イレイジャー コーディングは次のケースに適しています。