StorageGRIDは、各ストレージ ノードのストレージ ボリューム0上にCassandraデータベース用にスペースをリザーブします。このデータベースには、すべてのオブジェクト メタデータのコピーが3つと特定の設定データが格納されます。重要なCassandra処理用のスペースを十分に確保しておくには、各ストレージ ノードのメタデータ属性を監視し、必要に応じて新しいストレージ ノードを追加する必要があります。
各ストレージ ノードにリザーブされているメタデータ用の合計スペースは、Metadata Reserved Space、またはCAWMと呼ばれます。CAWMは、オブジェクト メタデータに使用できるスペース(Metadata Allowed Space(CEMS))と、コンパクションや修復などの重要なCassandra処理のスペースに分割されます。
オブジェクト メタデータがMetadata Allowed Spaceの総容量を超えると、Cassandra処理を効率的に実行できなくなり、エラーが発生します。そのため、オブジェクト メタデータのスペースがどの程度使用されているのかを、注意深く監視する必要があります。
Metadata Used Space(Percent)属性(CDLP)は、Metadata Allowed Spaceがどの程度使用されているのかを測定します。Metadata Used Space(Percent)が一定のしきい値に達すると、CDLPアラームが次のようにトリガーされます。
Metadata Used Space(Percent)属性が70%に達すると(Metadata Allowed Spaceが70%になると)、MinorアラームとしてCDLPアラームがトリガーされる点に注意してください。できるだけ早く拡張手順で新しいストレージ ノードを追加する必要があります。新しいノードを追加すると、システムがすべてのストレージ ノード間でオブジェクト メタデータを自動的にリバランシングし、アラームが解除されます。