ILMルールにイレイジャー コーディング プロファイルを設定する場合は、使用するストレージ プールを構成するストレージ ノードとサイトの数に基づいて、使用可能なイレイジャー コーディング スキームを選択します。イレイジャー コーディング スキームは、各オブジェクト用に作成されるデータ フラグメントとパリティ フラグメントの数を制御します。
StorageGRIDシステムは、Reed-Solomonイレイジャー コーディング アルゴリズムを使用します。このアルゴリズムは、オブジェクトをk個のデータ フラグメントに分割して、m個のパリティ フラグメントを計算します。k + m = n個のフラグメントがn個のストレージ ノードに分散され、データ保護を提供します。失われたフラグメントまたは破損したフラグメントの数がm個になるまでオブジェクトを維持できます。k個のフラグメントがオブジェクトの読み出しまたは修復に必要です。
イレイジャー コーディング スキーム (k + m) |
サイトの最小数 | 各サイトで推奨されるストレージ ノードの数 | 推奨されるストレージ ノードの総数 | サイト障害からの保護 |
---|---|---|---|---|
4+2 | 3 | 3* | 9 | ○ |
6+2 | 4 | 3* | 12 | ○ |
8+2 | 5 | 3* | 15 | ○ |
6+3 | 3 | 4 | 12 | ○ |
9+3 | 4 | 4 | 16 | ○ |
2+1 | 3 | 3* | 9 | ○ |
4+1 | 5 | 3* | 15 | ○ |
6+1 | 7 | 3* | 21 | ○ |
*各サイトにはストレージ ノードが少なくとも3個必要です。 この他にも使用できるイレイジャー コーディング スキームがあります。アカウント担当者にお問い合わせください。 |
イレイジャー コーディングは、複数のレプリケート コピーではなくたった1つのイレイジャー コーディング コピーを使用して効率的にデータを保護する必要のある単一サイト環境にも適しています。サイトが1つだけのストレージ プールでは、上記の表のすべてのイレイジャー コーディング スキームがサポートされます。ただし、必要な数のストレージ ノードがサイトに含まれていることが前提です。たとえば、2+1イレイジャー コーディング スキームにはストレージ ノード数が3つ以上のストレージ プールが必要ですが、6+3スキームにはストレージ ノード数が9つ以上のストレージ プールが必要です。