テナント アカウントを作成する際は、名前、クライアント プロトコル、およびオプションでストレージ クォータを指定します。StorageGRIDがシングル サインオン(SSO)を使用していない場合は、テナント アカウントが独自のアイデンティティ ソースを使用するかどうかを指定し、テナントのローカルrootユーザの初期パスワードを設定する必要があります。
手順
- [Display Name]テキスト ボックスに、このテナント アカウントの表示名を入力します。
表示名は一意である必要はありません。作成したテナント アカウントには、一意のアカウント番号が割り当てられます。
- このテナント アカウントが使用するクライアント プロトコル([S3]または[Swift])を選択します。
- S3テナント アカウントで、S3バケットにプラットフォーム サービスを使用することをテナントに許可しない場合、[Allow Platform Services]チェック ボックスをオフにします。
プラットフォーム サービスが有効な場合、テナントは外部サービスにアクセスする機能(CloudMirrorレプリケーションなど)を使用できます。これらの機能の使用を無効にすることで、テナントが消費するネットワーク帯域幅またはその他のリソースの量を制限できます。「プラットフォーム サービスの管理」を参照してください。
- [Storage Quota]テキスト ボックスに、このテナントのオブジェクトに許可する最大容量(GB、TB、PB)を必要に応じて入力します。次に、ドロップダウン リストから単位を選択します。
このテナントのクォータを無制限にする場合は、このフィールドを空白のままにします。
注:テナントのストレージ クォータは、物理容量(ディスクのサイズ)ではなく、論理容量(オブジェクトのサイズ)を表します。ILMのコピーおよびイレイジャー コーディングは、クォータの使用量にはカウントされません。クォータを超過すると、テナント アカウントは新しいオブジェクトを作成できません。
注:テナントのストレージの使用状況は、Tenant Managerのダッシュボードまたはテナント管理APIを使用して監視できます。ノードがグリッド内の他のノードから切断されていると、テナントのストレージの使用状況の値が最新ではなくなる場合があります。合計値はネットワーク接続が回復すると更新されます。
- Grid Manager用に設定されたアイデンティティ ソースをテナントで使用するかどうかを指定します。
テナントの状況 |
手順 |
独自のグループとユーザを管理する |
- [Uses Own Identity Source]チェック ボックスをオンにします(デフォルト)。
注:このチェック ボックスをオンにしてテナント グループとユーザにアイデンティティ フェデレーションを使用する場合、テナントが独自のアイデンティティ ソースを設定する必要があります。テナント アカウントを使用する手順を参照してください。
- テナントのローカルrootユーザのパスワードを指定します。
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Grid Manager用に設定されているグループとユーザを使用する |
- [Uses Own Identity Source]チェック ボックスをオフにします。
- 次のいずれかまたは両方を実行します。
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- [Save]をクリックしてテナント アカウントを作成します。
- テナント アカウントを今すぐ設定するかどうかを決定します。
- ローカルrootユーザのパスワードを設定しなかった場合は、新しいテナントの行を含む[Tenant Accounts]ページが表示されます。
- テナントを設定する準備ができていて、自身がRoot Accessフェデレーテッド グループに属している場合は、[Sign In]をクリックしてTenant Managerにすぐにアクセスします。
- それ以外の場合は、[Sign in]リンクのURLをRoot Accessフェデレーテッド グループのユーザに渡します (テナントのURLは、管理ノードの完全修飾ドメイン名またはIPアドレスのあとに/?accountId=20-digit-account-idを追加したものです)。
ローカルrootユーザのパスワードを設定した場合、
[Configure Tenant Account]ページが表示されます。
![[Step 2 - Configure Tenant Account]のスクリーンショット](GUID-61B394FB-1885-4B1C-B60F-9BA519FFA367-low.gif)
- テナントを設定する場合は、手順8に進みます。
- そうでない場合は、[Finish]をクリックします。あとでテナントにアクセスするには、メニューから[Tenants]を選択し、アカウントの[Sign in]リンクをクリックします。
- ローカルrootユーザのパスワードを設定済みで、テナントを設定する準備ができている場合は、[Sign in as root]ボタンをクリックします。
緑のチェック マークがボタン上に表示されます。これは、rootユーザとしてテナント アカウントにサインインしていることを示しています。

- リンクをクリックしてテナント アカウントを設定します。
各リンクをクリックすると、Tenant Managerで対応するページが開きます。このページの手順については、テナント アカウントの使用手順を参照してください。
- [Finish]をクリックします。
ダイアログが閉じます。あとでTenant Managerにアクセスするには、メニューから[Tenants]を選択し、[Sign in]リンクをクリックしてログインします。または、[Sign in]リンクのURLとrootユーザのパスワードを、テナント アカウントの管理者に渡します (テナントのURLは、管理ノードの完全修飾ドメイン名またはIPアドレスのあとに/?accountId=20-digit-account-idを追加したものです)。