インストールが完了したら、統合と設定を行うための一連の手順を実行する必要があります。手順には必須のものとオプションのものがあります。
必須の作業
StorageGRIDシステムにオブジェクトを格納するために使用されるクライアント プロトコル(SwiftまたはS3)ごとに、テナント アカウントを1つ作成します。
- グループとユーザ アカウントを設定することで、システムへのアクセスを制御します。管理者グループおよびユーザをインポートできるように、必要に応じて、フェデレーテッド アイデンティティ ソース(Active DirectoryまたはOpenLDAPなど)を設定できます。または、ローカル グループやユーザを作成できます。
StorageGRIDシステムにオブジェクトをアップロードするために使用するS3またはSwift APIクライアント アプリケーションを統合し、テストします。
準備ができたら、オブジェクト データの保護に使用する情報ライフサイクル管理(ILM)ルールとILMポリシーを設定します。
注:StorageGRIDをインストールすると、デフォルトのILMポリシーであるBaseline 2 Copies Policyがアクティブになります。このポリシーには組み込みのILMルール(Make 2 Copies)が含まれており、他のポリシーがアクティブ化されていない場合に適用されます。
インストール環境にStorageGRIDアプライアンス ストレージ ノードが含まれている場合は、SANtricityソフトウェアを使用して次の作業を実行します。
- 各StorageGRIDアプライアンスに接続します。
- AutoSupportの送信について確認します。
StorageGRIDシステムにアーカイブ ノードが含まれている場合は、アーカイブ ノードからターゲットの外部アーカイブ ストレージ システムへの接続を設定します。
注:アーカイブ ノードがTivoli Storage Managerを外部アーカイブ ストレージ システムとして使用する場合は、Tivoli Storage Managerを設定する必要もあります。
任意の作業
システム アラームやサービス ステータス変更について通知するEメール用のメーリング リストおよびEメールの内容を設定します。
システム ステータスの監視に使用する簡易ネットワーク管理プロトコル(SNMP)エージェントを設定します。
導入を計画し、リカバリ パッケージを生成したあとにグリッド ノードのIPアドレスが変わった場合は、それらのIPアドレスを更新します。リカバリとメンテナンスの手順のIPアドレスの変更に関する情報を参照してください。
必要に応じて、ストレージ暗号化を設定します。
必要に応じて、ストレージの圧縮を設定し、格納されているオブジェクトのサイズを削減します。
監査クライアント アクセスを設定します。NFSまたはCIFSファイル共有を通じて、監査を目的としたシステムへのアクセスを設定できます。
StorageGRIDの管理手順を参照してください。
注:CIFS / Sambaを使用した監査エクスポートは廃止されており、StorageGRIDの将来のリリースで削除される予定です。