SGCompliance XML要素は、StorageGRIDのカスタム要素です。この要素は、準拠バケットを作成し、準拠設定を指定するために、PUT Bucket要求のオプションであるXML要求の本文に含めることができます。
この処理を完了するには、s3:CreateBucket権限またはrootアカウントが必要です。
PUT Bucket要求の本文にSGCompliance XML要素が含まれない場合は、バケットの準拠が有効になりません。PUT Bucket要求の本文にSGCompliance XML要素が含まれる場合は、すべての子要素の値を指定する必要があります。
LocationConstraint要素を使用する場合は、Grid Managerまたはグリッド管理APIを使用して定義されたリージョンの正確な名前を指定する必要があります。使用すべきリージョン名がわからない場合は、システム管理者にお問い合わせください。
準拠の設定と、準拠設定が情報ライフサイクル管理(ILM)ルールに与える影響の詳細については、StorageGRIDの管理に関する情報を参照してください。
次の要求例では、デフォルトのリージョンであるus-east-1に、mybucketという名前の準拠バケットを作成しています。次の例では、mybucket内の各オブジェクトが、グリッドに取り込まれてから1年間(525,600分)保持されます。このバケットにリーガル ホールドはありません。各オブジェクトは1年後に自動的に削除されます。
PUT /mybucket HTTP/1.1 Date: date Authorization: authorization name Host: host Content-Length: 272 <CreateBucketConfiguration> <LocationConstraint>us-east-1</LocationConstraint> <SGCompliance> <RetentionPeriodMinutes>525600</RetentionPeriodMinutes> <LegalHold>false</LegalHold> <AutoDelete>true</AutoDelete> </SGCompliance> </CreateBucketConfiguration>
名前 | 説明 |
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RetentionPeriodMinutes | このバケットに追加されたオブジェクトの保持期間(分)です。保持期間は、オブジェクトがグリッドに取り込まれたときからの期間です。 値には、ゼロ以外の正の整数値を指定できます。 注意:設定したバケットの保持期間は、増やすことはできますが減らすことはできません。
注:本番レベルのグリッドにこの機能を実装する前に準拠設定をテストする場合は、RetentionPeriodMinutesを小さい値に設定できます。ただし、保持期間を非常に短く設定した場合でも、準拠バケットのオブジェクトが自動的に削除されるまでには1時間以上かかる点にご注意ください。これはILMのスキャンによる遅延が原因です。
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LegalHold |
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AutoDelete |
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PUT Bucket要求で、既存の準拠バケットの準拠設定を削除する場合、または既存の非準拠バケットに準拠設定を追加する場合は、応答のHTTPステータス コードは409 Conflictになります。
いずれかの準拠要素が不正な形式のXMLの場合、または無効な値の場合、応答のHTTPステータス コードは400 Bad Requestになります。