アップグレード時にシステムが受ける影響

アップグレード中にStorageGRIDシステムがどのような影響を受けるかを理解しておく必要があります。

クライアント アプリケーションが短時間中断される場合がある

StorageGRIDシステムのアップグレード プロセス中もクライアント アプリケーションからデータを取り込み、読み出すことができますが、サービスの再起動時に短時間だけ個々のAPIゲートウェイ ノードまたはストレージ ノードへのクライアント接続が中断されます。接続はアップグレードの終了後に再開され、個々のノードのサービスも再開されます。

アップグレード中、StorageGRIDシステムの各ノードが一度に1つずつ数分間停止されます。接続の中断が短時間でも許容できない場合は、アップグレード時のダウンタイムをスケジュールする必要があります。

APIゲートウェイ ノードをいつアップグレードするかは、グリッドの構成に基づいて決定する必要があります。StorageGRIDシステムに複数のAPIゲートウェイ ノードがある場合は、クライアント アプリケーションが常に使用可能なAPIゲートウェイ ノードに接続されているよう、順番を考えてアップグレードしてください。StorageGRIDシステムにAPIゲートウェイ ノードが1つしかない場合、APIゲートウェイ ノードのアップグレード中はクライアント アプリケーションがシステムにアクセスできなくなるため、アップグレードのダウンタイムを計画する必要があります。

アラームがトリガーされる場合がある

StorageGRIDシステムを複数バージョンが混在した環境で使用している場合(一部のグリッド ノードで以前のバージョンを実行し、その他のノードはより新しいバージョンにアップグレードしている場合)に、サービスの開始と停止でアラームがトリガーされることがあります。通常、これらのアラームはアップグレードが完了するとクリアされます。

多数のEメールが生成される

グリッド ノードをアップグレードすると、ノードが停止および再起動されるたびにEメール通知が生成されます。過剰なEメールの生成を回避するには、最初のノードをアップグレードする前にEメール通知を無効にし、アップグレードの完了後に再度通知を有効にします。

設定の変更が制限される

StorageGRIDのアップグレード中は次の点に注意してください。
  • アップグレードが完了するまで、グリッドの設定を変更しないでください。
  • アップグレードが完了するまで、監査レベルの設定を変更しないでください。
  • アップグレードが完了するまで、新しい機能を有効または無効にしないでください。
  • アップグレードが完了するまで、ILMの設定を更新しないでください。ILMの動作が不安定になり、正常に動作しない場合があります。

Prometheusが更新され、既存の指標が削除される

StorageGRID 11.2にアップグレードすると、Prometheus監視システムはPrometheus 2.xにアップグレードされます。Prometheusデータベース内の過去の指標はすべて削除されます。

SNMP設定が削除される

StorageGRID 11.2にアップグレードすると、ノードの既存のSNMP設定はすべて削除されます。SNMP設定がある場合は、アップグレード前にコピーしておくとStorageGRID 11.2で簡単にSNMPを再設定できます。