StorageGRID 11.2へのアップグレードを計画する場合は、アップグレードにかかる時間に基づいてアップグレードのタイミングを検討する必要があります。また、アップグレードの各ステージ中に実行できる処理と実行できない処理についても把握しておく必要があります。
StorageGRIDのアップグレード完了までに必要な時間は、クライアントの負荷やハードウェアのパフォーマンスなどのさまざまな要因によって決まります。
アップグレードのステージ | 説明 | おおよその所要時間 | 各ステージの注意事項 |
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アップグレード前の検証 | グリッドの条件が検証されます。 | グリッド ノードあたり3分(検証エラーが報告されない場合) |
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プライマリ管理ノードのアップグレード | プライマリ管理ノードが停止されてアップグレードされ、再起動されます。 | 30分 | |
他のすべてのグリッド ノードのアップグレード | 他のすべてのグリッド ノードのソフトウェアが、ノードを承認した順番でアップグレードされます。アップグレード中、システムの各ノードが一度に1つずつ数分間停止されます。 | ノードあたり15~45分(アプライアンス ストレージ ノードは最も時間がかかります) 注:11.2へのアップグレードでは、ストレージ ノードはアクティブなHTTP処理が完了するのを最大10分間待機します。11.2からのアップグレードでは待機時間は2分です。
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Cassandraデータベースの更新 | アップグレード プロセスによって各ノードがチェックされ、Cassandraデータベースの更新が不要であることが確認されます。 | ノードあたり10秒、またはグリッド全体で数分 |
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サービスの再開 | 一部のグリッド ノード サービスが再開されます。 | ノードあたり15分 | 該当するグリッド ノードの状態が「Administratively Down」と表示される場合があります。 |
最終手順の完了 | 新しいリリースへのアップグレードが完了します。 | 5分 | 最後のアップグレード手順が完了すると、次の処理が可能になります。
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システムにグリッド ノードが14個あるとします。14に30分を掛け、1時間を足します。すべてのノードのアップグレードにかかる推定時間は8時間です。