アップグレード所要時間の見積もり

StorageGRID 11.2へのアップグレードを計画する場合は、アップグレードにかかる時間に基づいてアップグレードのタイミングを検討する必要があります。また、アップグレードの各ステージ中に実行できる処理と実行できない処理についても把握しておく必要があります。

タスク概要

StorageGRIDのアップグレード完了までに必要な時間は、クライアントの負荷やハードウェアのパフォーマンスなどのさまざまな要因によって決まります。

次の表は、アップグレードの主なステージと、各ステージのおおよその所要時間をまとめたものです。表に続いて、システムのアップグレード時間を見積もる手順を記載します。
注:StorageGRID 11.1.xから11.2(または11.2.xから11.2.y)へのアップグレードでは、Cassandraのアップグレードは必要ありません。StorageGRIDの他のフィーチャー リリースでは、システム内のメタデータの量に応じて、Cassandraデータベースの更新には数日から数週間かかる場合があります。
アップグレードのステージ 説明 おおよその所要時間 各ステージの注意事項
アップグレード前の検証 グリッドの条件が検証されます。 グリッド ノードあたり3分(検証エラーが報告されない場合)
  • グリッド設定を変更しないでください。
  • 監査レベル設定を変更しないでください。
  • ILM設定を更新しないでください。
  • その他のメンテナンス手順(運用停止、拡張、リカバリなど)を実行しないでください。
  • プライマリ管理ノードのアップグレード中はプライマリ管理ノードにアクセスすることはできません。
プライマリ管理ノードのアップグレード プライマリ管理ノードが停止されてアップグレードされ、再起動されます。 30分
他のすべてのグリッド ノードのアップグレード 他のすべてのグリッド ノードのソフトウェアが、ノードを承認した順番でアップグレードされます。アップグレード中、システムの各ノードが一度に1つずつ数分間停止されます。 ノードあたり15~45分(アプライアンス ストレージ ノードは最も時間がかかります)
注:11.2へのアップグレードでは、ストレージ ノードはアクティブなHTTP処理が完了するのを最大10分間待機します。11.2からのアップグレードでは待機時間は2分です。
Cassandraデータベースの更新 アップグレード プロセスによって各ノードがチェックされ、Cassandraデータベースの更新が不要であることが確認されます。

ノードあたり10秒、またはグリッド全体で数分

サービスの再開 一部のグリッド ノード サービスが再開されます。 ノードあたり15分 該当するグリッド ノードの状態が「Administratively Down」と表示される場合があります。
最終手順の完了 新しいリリースへのアップグレードが完了します。 5分
最後のアップグレード手順が完了すると、次の処理が可能になります。
  • 新しい機能の有効化と無効化
  • グリッド設定の変更
  • 監査レベル設定の変更
  • ILM設定の更新
  • 運用停止、拡張、およびリカバリの手順の実行

手順

  1. StorageGRIDシステム内のノード数に30分(平均)を掛けます。
  2. この時間に、.upgradeファイルのダウンロード、事前検証の実行、Cassandraの更新が不要なことの検証、および最終手順の完了に必要な時間として1時間を足します。

例:11.1から11.2へのアップグレード時間の見積もり

システムにグリッド ノードが14個あるとします。14に30分を掛け、1時間を足します。すべてのノードのアップグレードにかかる推定時間は8時間です。