一部の機能はStorageGRID 11.2で削除または廃止されています。下記の項目を確認し、アップグレードの前にクライアント アプリケーションの更新や設定の変更が必要かどうかを把握してください。
Cloud Tiering - Simple Storage Service (S3)のクラウド ストレージ プールによる置き換え
現在[Cloud Tiering - Simple Storage Service (S3)]機能を使用してオブジェクト データをS3バケットに階層化している場合は、代わりにクラウド ストレージ プールへのオブジェクトの移行を検討してください。Cloud Tiering - S3機能はStorageGRID 11.2で引き続きサポートされていますが、新しいクラウド ストレージ プール機能は拡張性に優れたアプローチを提供し、StorageGRIDシステム内のすべてのストレージ ノードを活用できます。
注:オブジェクト データを移行する前に、ネットアップのアカウント担当者に問い合わせて関連するコストについて把握してください。
StorageGRIDの管理 > 「Cloud Tiering - S3からクラウド ストレージ プールへのオブジェクトの移行」
S3マルチパート アップロードの各パートでのx-amz-server-side-encryptionのサポート終了
従来は、マルチパート アップロードでサーバ側の暗号化が必要な場合は、各Upload Partでx-amz-server-side-encryptionヘッダーを指定する必要がありました。この実装はサポートされなくなりました。StorageGRID 11.2以降では、Initiate Multipart Upload処理でx-amz-server-side-encryption要求ヘッダーを使用する必要があります。これはAWSと同じ方法です。
S3(Simple Storage Service)実装ガイド
監査メッセージおよび監査メッセージ要素の削除
以下の監査メッセージは廃止され、生成されなくなりました。
- ETCA(TCP/IP Connection Establish)
- ETCC(TCP/IP Connection Close)
- ETCF(TCP/IP Connection Fail)
- ETCR(TCP/IP Connection Refused)
- HTCC(HTTP Session Establish)
- HTSE(HTTP Session Close)
以下の監査メッセージ要素は廃止され、各監査メッセージに表示されなくなりました。
- ASES(Audit Session Identifier)
- ASQN(Sequence Count)
監査メッセージ リファレンス
CBCおよびSHA1暗号の廃止
CBC暗号とSHA1暗号のサポートが廃止されました。このサポートは今後のリリースで削除される予定です。
StorageGRIDの管理
SNMPの設定手順の無効化
StorageGRIDの以前のリリースに適用されていたSNMPの設定手順は無効になり、削除されました。StorageGRID 11.2でのSNMPの使用については、ネットアップの営業担当者にお問い合わせください。
NAS Bridge 2.2で削除された機能
- NAS Bridge 2.2以降、pbcliコマンドライン インターフェイスはサポートされなくなりました。
- NAS BridgeにおけるSMBファイルシステムのファイルレベルのアクセス制御リスト(ACL)のサポートは、NAS Bridge 2.2で廃止されました。このサポートは今後のリリースで削除される予定です。
NAS Bridgeの管理