すでにNAS Bridgeバージョン2.2.1にアップグレードしている場合、NAS Bridge 2.3へのアップグレードはいくつかの簡単な手順で実行できます。
開始する前に
- NAS Bridgeのアップグレード ファイルをローカル ワークステーションにダウンロードしておきます。
- CLI管理者アカウントの現在のパスワードを確認しておきます。このアカウントには、アップグレード ファイルの移動に必要なsudo権限が設定されています。
手順
- アップグレード手順を開始する前に、キャッシュ デバイスを次のように処理します。
- 未使用のキャッシュ デバイス(システム ディスク以外)をすべて取り外します。
キャッシュ デバイスの取り外し手順を参照してください。
注意:未使用のキャッシュ ディスクがあるとアップグレードに失敗します。
- キャッシュを追加する場合は、新しいキャッシュ デバイスの作成手順に従います。
注意:アップグレードを開始する前に、ディスクをキャッシュ デバイスとして設定する必要があります。
- NAS BridgeインスタンスのvCenterにログインします。
- NAS Bridge 2.2.0から2.3にアップグレードする場合は、以下の手順も実行します。
NAS Bridge仮想マシンは、次の再設定手順の実行中にオフラインになります。
- NAS Bridge仮想マシンを右クリックし、を選択します。
- 仮想マシンの電源がオフになったら、[Edit Settings]を選択します。
- メモリの値を32768 MBから49152 MBに変更します。
- [Memory]セクションを展開し、[Reservation]も同じ値に変更します。
- [OK]をクリックし、仮想マシンの再設定が完了するまで待ちます。
- を選択して、NAS Bridge仮想マシンを起動します。または、[Start the virtual machine]を選択します。
- セキュアなコピー プロトコル(scpなど)を使用して、ファイルをローカル ワークステーションからNAS Bridge仮想マシンにコピーします。scp NetApp_StorageGRID_Webscale_NAS_Bridge_version-uniqueID.upgrade pb@ip-of-nas-bridge:~
- プロンプトが表示されたら、CLI管理者アカウントの現在のパスワードを入力します。
- CLI管理者アカウントを使用してNAS Bridge仮想マシンにログインするために、SSHコマンドを入力します。
例
ssh pb@10.63.65.101
- プロンプトが表示されたら、アカウントのパスワードを入力します。
- ダウンロードしたファイルをNAS Bridgeの/var/local/に移動し、ファイル名をpb-upgrade.runに変更します。mv ~/NetApp_StorageGRID_Webscale_NAS_Bridge_version-uniqueID.upgrade /var/local/pb-upgrade.run
- サポートされているブラウザから、NAS Bridge Webインターフェイスにサインインします。
- Webページの上部にある[Maintenance]を選択します。
- [Tasks]を選択します。
- [Start Upgrade]をクリックします。
確認ダイアログ ボックスが表示されます。
- [Yes, upgrade]を選択してアップグレード プロセスを開始します。
- [Maintenance]を選択して、アップグレードの進行状況を監視します。
アップグレード中は「Upgrade in progress」というメッセージが表示され、アップグレードには数分かかる場合があります。
- 「Successfully upgraded」と「Click Complete Upgrade」というメッセージが表示されたら、[Complete Upgrade]、[Yes, complete the upgrade]の順にクリックして、アップグレードされたバージョンに切り替えます。
例
「Upgrade activation in progress」というメッセージが表示されます。


アップグレードが完了してNAS Bridgeがリブートしている間は、[Maintenance]タブに「Upgrade activation in progress」というメッセージが表示されます。
注意:Debian GNU/Linuxのブート メニューが表示されたら、何も選択しないでください。選択するとNAS Bridgeファイルシステムにアクセスできなくなります。ブート プロセスが自動的に実行されるのを待ちます。
- [Alarms]を選択して、アップグレード メッセージを確認します。
例
- [Maintenance]を選択し、ブラウザの更新ボタンをクリックします。
新しいバージョンを表示するには、ブラウザを更新する必要があります。
注:FirefoxまたはInternet Explorerを使用している場合は、ブラウザのキャッシュをクリアしてからページを更新する必要があります。
- アップグレードが成功したことを確認します。
- ページの右上から、を選択します。
- バージョン2.3が表示されていることを確認します。
[System Info]ウィンドウに値が含まれていない場合、アップグレードはまだ完了していません。
アップグレード プロセスが5~10分以内に完了しないか、正しいバージョンが表示されない場合は、テクニカル サポートにお問い合わせください。
- 完了したら、NAS Bridgeのリカバリ パッケージをダウンロードします。
注意:設定を変更するか、NAS Bridgeを新しいバージョンにアップグレードした場合は、そのつどNAS Bridgeのリカバリ パッケージをダウンロードする必要があります。以前のバージョンのリカバリ パッケージは無効になります。
- に移動します。
- [Generate Package]をクリックします。
- テーブルからパッケージを選択し、[Download]をクリックして、ローカル ワークステーションにパッケージをダウンロードします。
- パッケージを安全な場所に保存します。