ILMポリシーとは

情報ライフサイクル管理(ILM)ポリシーは、優先順位が付けられた一連のILMルールです。StorageGRIDシステムが時間の経過に伴ってオブジェクト データを管理する方法を決定します。

ILMポリシーによるオブジェクトの評価方法

StorageGRIDシステムのアクティブなILMポリシーは、すべてのオブジェクトの配置、期間、データ保護を制御します。

クライアントがStorageGRIDにオブジェクトを保存すると、アクティブ ポリシー内の(優先順位が付けられた)一連のILMルールに照らしてオブジェクトが次のように評価されます。
  1. ポリシー内の最初のルールのフィルタ条件がオブジェクトのメタデータに一致すると、オブジェクトはそのルールの取り込み動作に従って取り込まれ、そのルールの配置手順に従って格納されます。
  2. 最初のルールのフィルタ条件がオブジェクトのメタデータに一致しなかった場合、オブジェクトはポリシー内の後続の各ルールに照らして(一致するまで)評価されます。
  3. どのルールもオブジェクトのメタデータに一致しない場合は、ポリシー内のデフォルト ルールの取り込み動作と配置手順が適用されます。

ILMポリシーの例

この例のILMポリシーは3つのILMルールを使用します。
2テナントのポリシーの例

この例では、テナントAに属するすべてのオブジェクトが最初のルールに一致し、3つのデータセンターに3つのレプリケート コピーとして格納されます。他のテナントに属するオブジェクトは最初のルールに一致しないため、ポリシー内の次のルールに照らして評価されます。

2つ目のILMルールは、所属するテナントに関係なく200KBを超えるオブジェクトに適用されます。これらのオブジェクトは、2つのデータセンター サイトにイレイジャー コーディングを使用して格納されます。200KB以下のオブジェクトは2つ目のルールに一致しないため、3つ目のルールに照らして評価されます。

3つ目のルールは、ポリシーのデフォルト ルールです。デフォルト ルールは、ポリシー内の他のルールに一致しないオブジェクトに適用されます。この例では、デフォルト ルールによって、テナントAに属していない200KB以下のすべてのオブジェクトのレプリケート コピーが2つ作成されます。

ポリシーとルール

ドラフト ポリシー、アクティブ ポリシー、履歴ポリシーとは

StorageGRIDシステムには、アクティブなILMポリシーが1つ必要です。また、StorageGRIDシステムではドラフトのILMポリシーを1つと任意の数の履歴ポリシーを使用できます。

初めてILMポリシーを作成するときは、ILMルールを1つ以上選択して特定の順序で並べ、ドラフト ポリシーを作成します。ドラフト ポリシーをシミュレートして動作を確認したら、そのポリシーをアクティブ化してアクティブ ポリシーを作成します。ドラフト ポリシーをアクティブ化すると、それまでのアクティブ ポリシーは履歴ポリシーになります。ILM履歴ポリシーは削除できません。


ILMポリシーの概念図